暦の上では雪が降りはじめる時季だが…奥飛騨温泉郷は今
11月22日からは二十四節季で言うところの「小雪(しょうせつ)」(11月22日~12月6日)。暦の上では雪が降り始めるといわれる時季だが、東海地方では比較的温かい日が続いていて、2021年の雪の便りはまだ届かない…。そこで、岐阜県を北上し奥飛騨へ雪を探しに行ってみた。
この記事の画像(10枚)雪を求めて名古屋から車で3時間、岐阜県高山市にある奥飛騨温泉郷「平湯(ひらゆ)温泉」へ。11月も半ばの平湯温泉は、紅葉も既に終わりそろそろ雪がチラつき始めてもおかしくない時季だが、周りの山にもまだ雪は見られない。
豪雪地帯である奥飛騨温泉郷の平湯温泉では、真冬になると滝が凍りライトアップされるイベントも開催されるが、今は雪はおろか氷も確認できない。
そこで、さらに北にある奥飛騨温泉郷「福地(ふくじ)温泉」へ。標高1000メートルの山間に十数軒の宿が軒を連ねる静かな温泉街だ。
温泉街の朝市に行ってみると、大きなシイタケに赤かぶ、柿など冬の訪れを感じさせる野菜や果物が並んでいた。お店の人に雪について伺うと…。
店の男性:
3日ぐらい前に平湯で降りましたけど、溶けたかな…。それかロープウェイ上るかですよ。山頂駅なら、平湯よりはるかに高いので
「新穂高ロープウェイ」の山頂がこの辺りでは最も早く雪が降るため、一番可能性が高いとのこと。
ロープウェイで標高2000メートル地点へ
福地温泉から車で10分の新穂高ロープウェイへ。標高差1000メートル、全長3キロをゴンドラで結ぶ日本で唯一の2階建てロープウェイで山頂を目指す。どんな景色が広がっているのか…?
ロープウェイで上がること7分。車窓から見える北アルプス「西穂高岳」の山肌には、白い雪が見えた。
ついに山頂の駅に到着。降りてみると気温は0度。急に寒さを感じる。展望台に出ると、そこには標高2156メートル・北アルプスの山々が360度のパノラマで広がっていた。そして、展望台の周りは一面銀世界!
暦の上では雪が降り始めるといわれる「小雪」に、岐阜県高山市の新穂高ロープウェイで山頂の駅まで上ってみると、白銀の世界が広がっていた。
(東海テレビ)