運航できるかは当日朝に判断

沖縄県伊是名村では、島のライフラインである沖縄本島と島を結ぶフェリーの運航に支障をきたす状況が続き、住民生活に影響を及ぼしている。現地を取材した。

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今帰仁村の運天港では、軽石が流れ込んだり沖に流されたりを繰り返し、フェリーを運航するかどうかは当日の朝、港の状態を見て判断しなければならない状況が続いている。

11月10日は軽石が沖に流されていたため通常通りの運航となったが、伊是名島を結ぶフェリーは欠航が相次ぎ、島の人々の生活に大きな影響を及ぼしている。

 
 

ガソリン給油 2000円分までに制限も

上原麗夏記者:
島唯一のガソリンスタンドでは、フェリーが欠航しガソリンが搬入できずに販売を制限する事態となりました

ガソリンスタンドでは、最大で2万リットル保管できるタンクの在庫が一時、10分の一の2000リットルとなった。

伊是名SS 潮平桂伍マネージャー:
在庫が足りない時にフェリーの欠航が相次いでしまって。当初は11月5日に入れる予定でしたが、船の欠航が続き在庫が枯渇するくらいに減ってしまった

この事態を乗り切るため、ガソリンスタンドでは11月6日から1回の給油につき2000円分までの販売に制限した。

島民:
島内の移動は全部車ですね、公共交通機関ないですから。すぐ終わるんであればそうでもないけど、1~2年続くというから気がかりです

ガソリンの販売制限は今は解除されているが、また同じような事態とならないか懸念されている。

商店でも生鮮商品が品薄に…生活に大きな影響

生鮮食品や日用品を販売している商店でも一時、卵や野菜、肉などの生鮮食品が品薄となった。

髙良屋 髙良静代店主:
本当にすっからかんでしたよ、卵も店頭になくて。総菜も作っているので、かき集めでポーク卵を作りました

在庫がなくなっても軽石の影響で沖縄本島から商品が届かず、思うように補充することができない。

髙良屋 髙良静代店主:
お店もそうですが、病院で透析している人たちも1週間に2、3回くらい足を運ぶ。コロナが落ち着いたかなと思ったら軽石が来て、と村中で話はしているんですが…

人や物資を運ぶフェリーは、島の人たちにとってはライフライン。運航に支障が出る状況が続き、住民は不安な日々を過ごしている。

(沖縄テレビ)

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