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「珍しいのも全部おいしくて全然違う」北陸の鮮魚が自慢のスーパー

2021年夏、富山のご当地スーパーが愛知に初出店した。福井産の「甘エビ」に金沢産の「ノドグロ」や「ハタハタ」など、毎日北陸から直送される日本海の新鮮な魚介類が並び、名古屋にいながらにして北陸の味が楽しめる。

名古屋市中村区に、北陸を中心に60店舗以上展開するスーパー「アルビス」が出店した。看板商品は、石川・富山・福井の北陸3県で水揚げされた鮮度抜群の鮮魚だ。

女性客A:
魚もたくさん種類があって目移りしちゃう

女性客B:
種類がいっぱいあって珍しいのも全部おいしくて、2回目来ました。全然違います

「ノドグロの握り」や「海鮮ちらし寿司」に「白エビの天ぷら」など、ここは北陸の味の宝庫だ。

毎日オープン1時間前に到着 ノドグロなどの海の幸が北陸直送

富山の本社から来たトラックが、オープン1時間前の朝8時に店に到着。中身は、9月1日に解禁されたばかりの底引き網漁で獲れた鮮魚だ。

脂ののったノドグロや赤い宝石とも呼ばれる福井の甘エビが、連日水揚げされている。

北陸3県各地の港から仕入れた魚をトラックに積み込み、オープン1時間前には店舗に届くように運んでいる。

他にも、巨大な「アンコウ」に「ゲンゲ」と呼ばれる深海魚、そして干物でお馴染みの「ホッケ」など、この日は約30種類を仕入れていた。底引き網漁が解禁になったばかりのこの時期は、一年でも魚の種類が最も豊富だという。

店頭に並べられた「甘エビ」(15匹430円)に「ハタハタ」(2匹255円)、「メギス」(5匹381円)。

高級魚「ノドグロ」は大きさによるが、1匹3000円前後で販売されていた。

激安というわけではないが、どれも魚のプロが目利きした自慢の品。ちなみにノドグロの特大サイズ1.3キロは、2万円で販売されていた。

女性客C:
ここはお魚がすごくいいのよ。ノドグロとかこの辺では見ないもんね。手を出したいけどノ高い…

男性客A:
釣りをやるので、アカムツとかノドグロ、すごい新鮮でおいしそうなのが並んでいるなと

見た目は悪いが味は極上…北陸以外では通常流通しない「ガスエビ」

店長のオススメは、その多くが地元で消費され他の地域には流通しないという「ガスエビ」(刺身用 10匹627円)。“見た目は悪いが味は極上”といわれる「ガスエビ」は、とろけるような甘さが特徴で、北陸では甘エビより人気があるともいわれている。

店長:
ガスエビ、東海地方ではめったに刺身用は出回りません。まだ生きているくらいなので、頭をとって冷蔵庫で一晩寝かすともっと甘くなる

店長自ら、ガスエビに馴染みのない名古屋のお客さんに説明。すると、次々に売れあっという間に完売した。

鮮魚売り場の担当者:
真ホッケは塩焼きかフライ。フライはうまいですよ

深海魚の「ゲンゲ」(4匹380円)や「真ホッケ」(1匹322円)など、調理法に悩んでしまうお客さんには、対面販売で丁寧に説明。要望があれば下処理をしたり、調理法なども教えてくれる。

店長:
北陸の良さを名古屋のお客さまにお伝えするためには、よりいい魚をコスト度外視で、直送便を設けてやっています

そこには、名古屋の人たちに北陸の良さを知ってもらいたいという郷土愛があった。

富山の名産「昆布パン」 鮮魚だけでなく加工品も充実

注目は鮮魚だけではない。昆布の消費量日本一の富山のメーカーが作る「昆布パン」(4個入173円)も人気だ。

店長:
富山の方にとっては、日々おやつ代わりに食べるようなパン。富山県人なら皆さんご存知

富山産の米粉を使い、たっぷりの昆布を入れて風味豊かに焼き上げた。昆布の塩気がいいアクセントとなる逸品だ。

昆布消費量1位の富山とあって、おぼろ昆布のサバ寿司「さば三昧」(322円)や、カジキマグロを昆布で巻いた「カジキ昆布じめ」(735円)など、様々な昆布を使ったメニューが揃っている。

他にも、石川産のレンコンや味噌にラーメン、スイーツなど北陸の味が充実しているとあって、皆さんたくさん購入して行く。

男性客B:
よく福井、金沢、北陸の方に行っていて。そういう魚があると聞いて来た

女性客D:
北陸のものが多いので、地元のスーパーと差別化されている。違う県に行けない分、ここで贅沢してもいいかなって楽しさがあります

オープンしたばかりだが、早くも名古屋の人のハートを掴んだようだ。

店長は「名古屋の方は割高な商品でも、自分たちの価値観に合うものについては購入して頂ける。冬には10万円の氷見ぶりなども並べる予定で、色々チャレンジしていきたい」と意気込んでいる。

(東海テレビ)