2020年、宮城県が最下位だった信号機のない横断歩道での車の一時停止率が、2021年は大きく改善し、全国で4番目に高い停止率だったことが分かった。

JAFが横断歩道での一時停止率を全国調査

一般社団法人「日本自動車連盟」、通称「JAF」は、2016年から毎年、信号機のない横断歩道での車の一時停止率を全国で調査している。

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2021年の調査期間は8月11日から30日の平日午前10時から午後4時の間で、各都道府県の信号機が設置されていない横断歩道2箇所で実施された。
調査場所の条件は、センターラインのある片側1車線道路で、原則として調査場所の前後5m以内に十字路および丁字路交差点がない箇所。
道路幅員が片側2.75m~3.5mで交通量が3~8台/分(目安)とし、制限速度が時速40~60km程度の箇所としている。
また、横断歩行者はJAFの職員で、横断回数は1箇所50回としている。

一時停止率が大きく改善した理由は…

調査の結果は10月18日に公表された。それによると、宮城県の2021年の一時停止率は51.4%で、全国で4番目に高かったことが分かった。
宮城県は2020年、一時停止率が5.7%で全国で最下位となっていたが、2021年は45.7ポイント上昇し、大きく改善した形となった。

信号機のない横断歩道での一時不停止は道路交通法違反にあたり、違反した場合は罰則の対象で、宮城県警では2020年の最下位を受け、毎月10日を「横断歩道安全対策強化日」に指定するなど、交通マナーの向上を呼びかけていた。

またJAFによると、全国平均も過去最高だった2020年を9.3ポイント上回る30.6%となったという。

全国で最も高い停止率となったのは長野県(85.2%)で、6年連続で全国1位となった。次いで2位は静岡県(63.8%)。以下、山梨県(51.9%)、宮城県(51.4%)、石川県(50.7%)と続いた。
一方でワースト5位は、和歌山県(18.4%)、京都府(16.8%)、青森県(14.0%)、東京都(12.1%)、岡山県(10.3%)となった。

(仙台放送)

仙台放送
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