10月26日のご結婚まであと12日となった秋篠宮家の長女・眞子さま。上皇后美智子さまにとって初孫の眞子さまは大切なより近い存在で、体調を深く案じられているそうだ。

FNN記者のイチオシのネタを集めた「ネタプレ」。今回は社会部宮内庁担当・宮崎千歳記者が「寂しさは言葉にせず “ばあば”と“初孫”の30年」を伝える。

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社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
10月26日のご結婚まであと12日となりました眞子さま。一昨日は小室圭さんとの結婚を報告するために自らの希望で、曽祖父母にあたる昭和天皇と香淳皇后の陵墓を参拝されたり、午後にはブラジル政府から両国の友好関係に貢献した証として勲章を受け取られたり、夕方には聴覚障害に関する映画をご家族で鑑賞されるなど、1日に3つの行事に取り組まれました

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
皇族としてのご活動も残すところはもうあとわずかとなりました。26日に予定されている記者会見や新生活に向けた準備を静かに進められていると見られているのですが、皇族の身分を離れられる眞子さまについて、今日は祖母にあたる美智子さまからの“ばあば”としての眞子さまへの思いについて、これまでの取材経験と側近が明かしたエピソードからご紹介していきたいと思います

ばあばと初孫…美智子さまと眞子さまの30年

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
眞子さまは1991年10月23日、秋篠宮ご夫妻の第一子として誕生されました。自然に飾ることなくありのままの人生を歩むという願いを込めて、眞子と名付けられました。映像をご覧いただきたいんですけれども、いとおしそうに秋篠宮さまがお顔を寄せられています

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
上皇ご夫妻にとっては初孫でいらっしゃいます。とりわけ女の子である眞子さまは、美智子さまにとってより近い存在で“ばあば”として深い愛情を注いでこられました。初孫誕生の喜びを、美智子さまは次のように和歌に詠まれています。「春の光 溢るる野辺の 柔かき 草生の上に みどりごを置く」。柔らかい芝生の上に眠る小さな眞子さまを見つめる、眼差しの優しさ、いとおしさが感じられるかと思います

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
(眞子さまは)生まれた翌年1992年に、生後3カ月で国際親善デビューを果たされているんです。来日中のアメリカのブッシュ大統領夫妻を招いてテニスを楽しまれたんですけれども、コートサイドにまだ小さな赤ちゃんの眞子さまがいらっしゃって、バーバラ夫人に抱っこされてるんですよね。眞子さまが2歳を過ぎる頃まで赤坂御用地で、上皇ご夫妻と同じご御用地内で住んでらしたので、祖母と初孫として一緒に過ごす時間も長く、日々の成長をつぶさにご覧になっていたことは、絆を深めることにも繋がったのかもしれません

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
続いて映像をご覧いただきたいのですが、これは眞子さまが6歳の夏なんですけれども、静岡県の須崎御用邸の浜辺で一緒に過ごされている映像です。好奇心旺盛な様子の眞子さまが何か、美智子さまの手の上に乗せられていますよね

加藤綾子キャスター:
乗せられてますね

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
ちょっといたずらっぽい感じで

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
こうして御用邸で一緒に過ごしたりですとか、年末にはご家族で職員と一緒にお餅つきを楽しまれたりしてました。割烹着姿の美智子さまと後ろの方で眞子さまも見ていらっしゃいますね。毎年恒例の行事なんですけれども、こういう時間も過ごしてこられました

心が通じ合う「家族だけの楽しい思い出」

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
以前このコーナーで紹介したことがあるのですが、(美智子さまは)皇居での蚕の飼育について、眞子さまに宛ててお手紙をしたためられたこともありました。さらに、幼いころ絵本にまつわる微笑ましいエピソードを明かされたこともあるんです。一緒に絵本を読まれた際に眞子さまが「おなじうさぎでもなみのうさぎではありません」というフレーズがすごく気に入られて、その後しばらくご家族の間で「ナミの何か」「ナミではない何か」という表現が流行されたそうなんですね

加藤綾子キャスター:
とても微笑ましいですね

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
絵本とか児童書に造詣が深い美智子さまと、学校に行くときに何冊もの本を持参するほど“本の虫”だった眞子さまは、読書が好きという共通点があるので、もしかすると言葉への感性も似てらっしゃるのかもしれないと思います。美智子さまは愛子さまとも感性が似てると明かされたことがあるんですけれども、こういうふうに孫と心が通じ合ううれしさをお感じになっていたのではないかなと思います。その時の眞子さまのかわいらしい様子が「家族だけの楽しい思い出」として、美智子さまの心の中に深く刻まれているのではないかと感じています

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
お二人のお姿で私が取材してきた中で心に残っている場面があるので、ご紹介したいと思います。今からもう16年前、2005年9月で眞子さまが中学2年生の夏、栃木県の那須でのエピソードです。戦後60年を迎えたこの年に当時の両陛下は那須の御用邸に滞在中、戦後満州から引き揚げてきた方たちの元を訪ねられて、その際に眞子さまを伴われました。美智子さまはまだ中学2年生の眞子さまには少し早いかなと思われたそうなんですけれども、読書家の眞子さまがその引き揚げ体験記を読んでらしたことを知って声をかけられたそうなんですね

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
この時のことについて美智子さまはのちに「戦中戦後のことに少しでも触れてほしく同道いたしました」というふうに振り返られています。きっと成長の様子を見てらして、今の眞子さまなら戦争の記憶を受け止めることもできるのではないかというふうに、信頼されてだったのかなというふうにその時感じました

加藤綾子キャスター:
眞子さまの成長に寄り添っていらっしゃるのがよく伝わってきますよね

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
この時の様子を映像で改めて見てみますと、眞子さまは上皇ご夫妻や秋篠宮さまより絶対に前に出ないように、すごく気をつけて控えめに。ちょっと表情も緊張されて話を聞いてらしたんですね。その時の眞子さまの姿は私にもすごく印象に残っているんです。また、美智子さまは「眞子がやや緊張して耳を傾けていた様子が今も目に残っています」とつづられているので、すごく注意深く眞子さまの様子を近くで感じられていた。その優しいまなざしも感じられるかと思います

上皇ご夫妻は「言わず尋ねず」に見守られてきた

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
眞子さまへの美智子さまの思いについて側近の幹部は「かわいらしい初孫を慈しみを持って見守ってこられた」と説明していて、眞子さまが小室さんとの結婚をめぐって誹謗中傷と感じられる出来事が続いたことで「複雑性PTSD」の状態だと診断されたことには、つらい思いをされていると知って大変心配のご様子だと明かしています。また、言葉にはされないそうなんですけれども、儀式を行わずに皇室を離れることを少し寂しく思われているご様子だと言うことも話としてありました

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
上皇ご夫妻は結婚というのは心の中の問題であって、自分で考えを深めるためには周囲からの雑音がないように守ることが大事というふうに最初から考えられていて、一貫して静かに何も言わずに見守ってらっしゃるそうなんです。何も言わない、尋ねないで見守られるという姿勢は結婚を控えた今も変わってないそうなんですね

社会部宮内庁担当 宮崎千歳記者:
ご結婚の直前になると思うんですけれども、眞子さまは一人で上皇ご夫妻のもとに挨拶に行かれる見通しです。異例ずくめの結婚で皇室を離れる大切な初孫に、美智子さまがどのような言葉をかけられるのか。娘の清子さんの結婚当日には「大丈夫よ」と言って抱きしめられたという話がありまして。私たちも挨拶の場面は拝見できないのですけれども、もしかすると言葉というよりも温かい抱擁で送り出されるのかもしれないなというふうに感じています

加藤綾子キャスター:
案じて見守るというところに美智子さまの思いの深さというのを、柳澤さん感じますね

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
温かく包み込むような優しさに溢れていらっしゃるなって、美智子さまを拝見すると思うんです。その思いは必ずや眞子さまにも引き継がれてると思うんです。皇族かどうかは別として、孫の幸せを願わないおじいちゃんおばあちゃんはいないと思うんです。それを静かに見守るという、美智子さまの思いはたぶん、しっかりと眞子さまにも引き継がれているんじゃないかなと思います。我々も静かに見守るということがいかに大切か。これに尽きると思いますね

加藤綾子キャスター:
宮崎さん、どうもありがとうございました

(「イット!」10月14日放送より)