車が走る高規格道路に突如現れた「黒い影」。ドライブレコーダーが捉えたのは、車ではなく、クマだった。

走行中に感じた前方での「異変」

交通量が多い高規格道路。前の車がハザードランプをつけ、反対車線では停車しているマイクロバスが…よく見ると「黒い影」が見える。

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クマを目撃した人:
前の車のスピードが落ちて、道路脇に車が止まっていたので工事か落下物かなと思っていたんです。前方に黒い影が見えて、よく見るとクマだった

道路上の黒い影は「クマ」

道路を走っていたのは車ではなく…「クマ」。
目撃されたのは北海道上川町を走る「旭川紋別自動車道」にかかる橋の上。この数キロ先にはマチがある。

10月5日午後4時前、ドライブレコーダーがその姿を捉えていた。動揺しているのか、クマは橋の欄干と車道を行ったり来たり…バスや車も前に進めない状況。

クマを目撃した人:
クマそのものより、高規格道路でクマというのが一番びっくりしました

その後、クマは道路脇の欄干を越えていったということで、事故やケガ人は確認されていないという。

増加する「クマ出没」の件数

北海道内で相次ぐクマの出没。2021年は特に件数が多くなっている。2020年度、出没件数が95件だった札幌市内では、2021年度はすでに1.6倍となる153件にも上っている。

なぜクマの出没が増えているのだろうか。専門家は…

北大獣医学研究院 坪田敏男 教授:
一番大きい要因は北海道全体で分布が拡大してきて、クマの数が増えていると思います。山の中からあふれ出たヒグマが市街地に現れている

増え続けるクマ。2021年は山にエサはあるというが、今回のケースは、クマの子どもの習性が関係しているのではと専門家は話す。

北大獣医学研究院 坪田敏男 教授:
子グマは木の実を木に登って食べるという習性がありますので、そういう点では高規格道路の脇にあった木に登って食べていたのかもしれません。そこで高規格道路に誤って落ちてしまったか

専門家は、もしクマに遭遇した場合は刺激するような行為や、車で近づいたりしないよう呼び掛けている。

もしクマに出会ったら…

北海道大学獣医学研究員の坪田敏男教授は、クマに会った場合の注意点をあげている。

・刺激を与える行動はダメ
・走って立ち去らない → 後ずさりするように離れる

【車の場合】
・クラクションを鳴らすのはダメ
・車で近づかない

どれも刺激せず、驚かさないことが重要だ。十分に注意を。

(北海道文化放送)