5日夜、今年のノーベル物理学賞が発表され、アメリカ・プリンストン大学の真鍋 淑郎さんら3人の受賞が決まった。
愛媛県出身で、気象学が専門の真鍋さんは、地球温暖化の研究や気候変動の予測モデルの開発などが評価された。真鍋さんは研究の中で、大気中の二酸化炭素の濃度の上昇が気候に与える影響を、世界に先駆けて明らかにするなど、地球の複雑な気候システムを調べるために必要な気候モデルの基礎を築き上げた。
真鍋さんは、東京大学を卒業後、1958年に渡米し、アメリカ気象局大気大循環セクション研究員などを経て、現在、プリンストン大学の気象学者として研究を続けている。1975年には、アメリカ国籍を取得している。
日本のノーベル賞受賞者は、2019年、化学賞を受賞した吉野彰さんに次いで通算28人目。
ドイツのクラウス・ハッセルマンさん、イタリアのジョルジオ・パリシさんとの共同受賞となった。