約3年2カ月ぶりに小室圭さんが帰国

社会部・宮﨑千歳記者:
9月27日、約3年2カ月ぶりに帰国して神奈川県の自宅に入った小室圭さんは、14日間の隔離を経て眞子さまと再会することになります

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そして10月の下旬にも婚姻届を提出し、眞子さまと揃っての会見も調整されている。

女性皇族が結婚される際の5つの儀式

今回、儀式も結婚式も行わない異例の形となる見通し。そもそも女性皇族が結婚される際には主に5つの儀式がある。

まず1つ目が一般の結納にあたる納采の儀。

守谷絢子さんの納采の儀では、亡き父・高円宮さまの大きな肖像画の前で、守屋家の使者からドレスの生地や鯛などその納采の品物を受け取り、この儀式で婚約が調った。

続いて2つ目が告期の儀、男性側の使者が結婚の日取りを伝えるという儀式。

そして3つ目は賢所皇霊殿神殿に謁するの儀。装束姿で皇室の先祖や神々に節目のお参りをするという儀式。

4つ目が両陛下にお礼とお別れの挨拶をする朝見の儀。

そして5つ目が結婚式当日の朝に男性側の使者が、宮邸に迎えに来る入第の儀と続く。

天皇陛下の妹の黒田清子さんの朝見の儀はこのように行われた。

黒田清子さん:
今日までの長い間、深いご慈愛の中でお育ていただきましたことを心よりありがたく存じます

上皇さま:
このたびの結婚は誠に慶ばしく心からお祝いします。内親王としてその務めを立派に果たし、また家族を優しく支えてきたことを深く感謝しています

美智子さま:
このたびはおめでとう。お二人の健康と幾久しい幸せを祈ります

朝見の儀は宮殿の中で最も格式の高い松の間で行われ、天皇皇后と内親王は親子でもあり、厳粛さの中にその重い責務を負いながら、深い愛情を注いでくださったご両親への感謝と、また一番身近な家族として、理解者として支え続けた娘の愛しさや幸せを願う思いというのが、とてもにじみ出て、すごく心に残るやりとりだった。

眞子さまの場合もこうした儀式があれば”おじ””おば”にあたる天皇皇后両陛下に、お礼とお別れのあいさつをして、両陛下からはなむけの言葉が送られたはず。皇族としての締めくくりの儀式がないのは残念に感じます。

結婚式や披露宴はプライベートな行事

女性皇族の場合は結婚式と披露宴というのは儀式ではなく、あくまで両家の主催によるプライベートな行事という扱いになる。

例えば黒田清子さんの時は、帝国ホテルの一室で神式の結婚式が行われ、その後に記者会見と披露宴が行われた。上皇ご夫妻は結婚式と披露宴の両方に出席し、愛娘の門出を見守られました。

天皇と皇后が女性皇族の披露宴に出席するのはこれが初めてのことで、清子さんは華やかなドレスではなく、清子さんたっての希望で母・美智子さまの愛用された和服姿だった。

上皇ご夫妻の嬉しそうだが、一抹の寂しさもにじむような表情がとても印象深い。厳かな中にも親子の愛情や絆が深く感じられた。

眞子さまも婚約内定当初は、清子さんと同じように帝国ホテルでの挙式が予定されていたが、今回は結婚式・披露宴ともに行われない見通しとなっている。

両陛下への挨拶はどうなるのか

加藤綾子キャスター:
儀式も結婚披露宴も全て行われない見通しのご結婚ということで眞子さまが両陛下にご挨拶される予定っていうのはどうなんでしょうか

社会部・宮﨑千歳記者:
まだそれは決まってないんですが、両陛下が私的な形で眞子さまから挨拶を受けになる可能性はあると思います。陛下はやはり幼い頃から眞子さまの成長を見守ってこられて、今年の記者会見では秋篠宮さまの考えを尊重しながら、眞子さまの幸せを願う気持ちを次のように言葉にされました

天皇陛下
眞子内親王がご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように多くの人が納得し、喜んでくれる状況になることを願っております

秋篠宮家から申し出があれば、”おじ””おば”として、姪である眞子さまから、お住まいの御所でプライベートな形でお会いになり、幸せを願う思いを直接お伝えになるのではないかなというふうに思う。

多くの人が喜ぶという状況に至っていない中、儀式も結婚式も行わない形での結婚にはおそらく秋篠宮さまも複雑な思いを抱かれていることは想像に難くない。

実は秋篠宮様はかつて娘の結婚について「娘ですので近くにいてくれたらいい」と会見で明かしていたが、眞子さまは結婚後ニューヨークで生活される見通しとなっている。

若いお二人にとって記者会見で経緯を説明するというのは決して簡単なことではないが、やはり会見が開かれると、眞子さまから、父・秋篠宮さまのこれまでの言葉を、どのように受け止められてきたかを、お聞きしたいと思う。

加藤綾子キャスター:
小室さんと眞子さまの会見が開かれればどんなことを聞きたいですか

キャノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦氏:
この件というは別にして一般論として言うと、やっぱり近代の王室というのはどこの国でもやはり清く正しくて美しいものこれを象徴する存在なんですよ。それが国民の全体の象徴は、日本の憲法にも書いてある通りなんですけど、それは仮に離脱をされても、その役割っていうのは残るわけで、それは個人のプライバシーももちろん大事だとわかりますけれども、同時に国民と一緒にいる皇室ということは、やはり念頭においていただきたいなと、そういう気持ちがにじみ出るような会見をしていただけたらありがたいな。それが我々にとって一番いいことだと思います。

(「イット!」9月28日放送分より)

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