「望まない離職」減らすために

働き方改革の推進にあわせて、福利厚生や社内制度を充実させる動きが相次いでいる。

オフィスなどへの食事提供サービスや、組織課題の可視化ツールを提供する企業「OKAN」は、「働く人のライフスタイルを豊かにする」をミッションに掲げている。
それを自社内でも実践するため、一般企業ではあまり見かけないような面白い社内制度を設けている。

例えば、「すこやかパック」という制度では、『社員の健康は十分な睡眠から』という考えにもとづき、枕を作るための費用を3万円支給する。
「てくてく散歩」という制度は、一定の運動量を規定の日数クリアした人に休日を付与するもの。
そして「ぴかぴか歯磨き」という制度は、『体の健康は歯の健康から』という考え方に基づき、半年に1回 2000円の歯科診療の費用を補助するものだという。

もちろん、社内制度はこうした珍しいものだけではない。
子供がいる社員への対応では、子供の看護休暇を無制限で取得できる制度を設けるなど、社員の働き方をサポートする制度が次々と生み出されている。
これまでに100の制度ができ、このうち20~30の制度が今でも残っているということだ。
サービスの成長とともに、社内の環境整備が急務となっている。
社内では、制度の見直しを日々繰り返すことで、走りながらの働き方改革、制度改革を続けている。

「OKAN」PRグループ 中村星斗さん;
社内制度はいずれも、「望まない離職を減らしたい」という思いから生まれたもの。
これらは、弊社内にとどまらず、社外のいろいろな組織でも働き方改革の参考として活用できることを知ってもらいたい

社内制度の“人気”ランキング

一方、フリーランスのエンジニア人材仲介企業「ギークス」では、社員の生活環境の充実や、職場内コミュニケーションの促進などにつながる社内制度を積極的に導入している。
その中でオススメの福利厚生制度1位~5位を、社員の満足度とともに最近発表した。

5位は、子供がいる社員をお祝い金や、勤務体系への配慮などから支援する「ファミサポ」制度。
4位は、マッサージ店舗の利用費を一部補助する「ほぐサポ」という制度。
3位は、業務時間中に英語レッスンを受けることが出来る「Let’s英会話」。
2位は「部活動」制度。
そして1位は、社内で交流会を開催することができ、会社が飲食費を負担する「コミュサポ」という制度だった。

「コミュサポ」は、実施後に社内ツールへの開催報告がルールとなっていて、それは全社員が閲覧できる。
そのおかげで、開催を知った社員の間でコミュニケーションが広がったり、社長と社員がコミュニケーションをとる場として利用されるなど、多くの社員が利用する制度として定着しているという。

「ギークス」広報 松井瑞恵さん;
コミュニケーションの活性化に力を入れることで、意思疎通が円滑になり、生産性の向上につながっている。
社員の声に耳を傾けながら、さらに社内制度を充実させ、「働きやすさ」と「働きがい」を両立させた働き方改革を進めたい

働き方改革に求められる、働く環境の整備も各社で急速に進んでいる。
それに応えるように次々と生まれる新しい福利厚生や社内制度が、働き方改革推進のカギとなりそうだ。

(フジテレビ報道局経済部 西村昌樹記者)