感染者数”7日間平均”は減ったが・・・

「数週間にわたって制御不能な状況が続いています。さらに多数の感染者が潜在している可能性があります、災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態が続いております」

東京都の新型コロナウイルスモニタリング会議では、新規感染者の7日間平均は4631人から4388人に微減。100%を下回ると”減少”の指標となる増加比も95%となった。

大曲氏『減ったというより横ばい』隠れ感染者も注視を
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「減ったというより横ばいです」
国立国際医療研究センター・大曲貴夫国際感染症センター長に改めて聞いたところ、感染者数については減少とは言えず。検査で補足しきれていない“隠れ感染者”が多いとも思われ、注意深く見る必要がある、とのことだった。

10代以下の割合 3週連続で上昇

年代別では10代以下の割合が3週連続で上昇。「社会全体で子供を守る、という意識の啓発が必要」との指摘も出された。

学校が再開され、感染拡大が懸念される中、関係者の間では「1年前より学校の感染予防対策が緩んでいる」との声も聞かれる。メリハリの効いた対策の見直しと徹底が重要だろう。

夏休み明け間近、子ども達を守れるか・・・

夜の街に中高年

レジャー目的の繁華街の夜の人出は、お盆明けから増加、全ての時間帯で中高年が若者を上回り、割合も増加している、との分析も示され、中高年に対し「仕事後の直帰」や「会食などに誘い合わない」という呼びかけがなされた。

「救える命が救えない事態」がさらに悪化

「現在の感染状況が続けば、医療提供体制の限界を超え、救える命が救えない事態がさらに悪化します」
医療提供体制について、非常に強い危機感を示した東京都医師会・猪口正孝副会長。

猪口氏『医療提供体制は限界を超え、救える命が救えない事態が悪化する』

今週は入院患者数、重症者数とも過去最多を更新。40代と50代の入院患者が合わせて45%にのぼり、30代以下でも全体の27%を占めた。さらに重症患者は50代が最多で、次いで60代、40代となり、40代から60代が重症患者全体の78%となっている。

また、今週の自宅療養中の死者は5人で、体調不良の早期の把握、速やかに受診できるフォローアップ体制の強化の必要性も強調された。

男女で分かれる「接種しないワケ」

東京iCDCのアンケートによると、ワクチン接種について「接種しない」「分からない」と答えた人が全体の2割。理由としては「副反応が心配」「重篤な健康被害が心配」「効果が疑問」などが多く挙げられたが、女性がそう答える傾向が強いという。

それに対し「注射の痛みがいや」「手続きがめんどう・わからない」「自分は重症化しない」などの理由は男性の方が多かった。

災害レベルの感染状況に、東京都はどう対処するのか

「災害時と同様に、自分の身はまず自分で守ることが必要です」
会議では今週も「自助」が呼びかけられたが、感染力の強いデルタ株との我慢比べは、まだ先が見えない。

(フジテレビ社会部・都庁担当 小川美那)