“副業”でなく“複業”…アイスホッケーの選手をしながらフルリモートで働く男性

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コロナの影響で在宅勤務が注目されているが、仕事も家庭も大切にしながら社会貢献もする働き方をする人たちがいる。
東京が本社のクラウドサービスを展開する会社では、「副業」や「ボランティア活動」などをしながら、どこでも仕事ができる環境に変えている。
仕事を変えて未来を変える、新しい働き方を取材した。

東京駅の目の前のJPタワーに入居する、クラウドサービスを展開するアメリカ生まれのIT企業「セールスフォース・ドットコム」では、社員の90パーセント以上が在宅勤務をしている。

従業員は3000人のうち、出社するのは1日100人以下。セールスフォースでは、コロナ禍になる前から、リモートワークを進めてきた。

セールスフォース・ドットコムの小出伸一会長兼社長(62):
在宅勤務は自宅から働くイメージが強いと思う。ただ最近は、“work from anywhere”という、どこからでも働くというように変わったと思います

濱島尚人さん(36)は、4年前に転職でこの会社に入社した。現在は、ほとんどオフィスに出社しないフルリモートで働いている。

濱島さんには、もう1つの顔がある。アイスホッケーのクラブチーム「横浜グリッツ」で活躍するプロの選手だ。会社でフルタイムの仕事も並行する「デュアルキャリア」だ。

濱島さん:
複数の「複業」と呼んでいるんですけど。どっちがメインで、どっちがサブではなくて、自分がやりたいものを同じレベルで取り組むことができる

ビジネスは社会を変えるための最良のプラットフォーム…LGBTQの理解深める活動続ける女性

「世の中をよくすることがビジネスの本質である」。セールスフォース・ドットコム創業者の言葉だ。

セールスフォースの社員は、就業時間の1パーセントに当たる年間56時間以上、ボランティア活動をしている。例えば、人事部門で働く岡林薫さん(35)。

岡林さん:
従業員グループでLGBTQコミュニティをサポートしているグループがあるんですね。私自身が同性愛者なので、そういったグループが企業の中にあると、安心感があったりとか…

岡林さんは、会社のボランティア制度を使って、LGBTQの理解を進める活動をしている。

岡林さん:
ウチの創業者も言っていますけど、ビジネスは社会を変えていくための最良のプラットフォーム。それが本当に体現できる

働くことは次世代に残すこと…働きながら様々なボランティア活動をする女性

水野佳世子さん(37)は外回りの営業だが、週に2~3日は在宅勤務をしている。在宅勤務に備えるため、会社から2万5000円ほどが支給され、仕事用のイスとディスプレイを買った。

水野さん:
時間の使い方はうまくなったかもしれないですね。家事やりながらも、打合せに出られますね

当初は営業の仕事は在宅ではできないと思っていたが、仕事のやり方を変え、子供と過ごす時間が増えた。仕事や子育てとともに力を入れていることがボランティア活動だ。

水野さんはひとり親家庭に食料品を送ったり、知的障害者と文通をしたり、様々なボランティア活動をしている。
水野さんにとって、働くこととは…

水野さん:
一言でいうと、次世代に残すことなのかな…。私がやった仕事で世の中って便利になったって思ってもらうのが働いている意味かな

セールスフォース・ドットコムの売上は毎年数十パーセント成長し、2020年には働きがいのある会社の第1位に選ばれた。

小出会長:
多様性のある会社というのは、新しい働き方を実現するうえで重要な要素。どこで働いていても全員が成功することが、新しい働き方かなと思うんですよね

「副業」や「ボランティア活動」をしながら、どこでも仕事ができる環境で働く。
未来を変える新しい働き方なのかもしれない。

(東海テレビ)