ドラゴンズとは二人三脚 矢場とん社長“代々”の心意気

2021年シーズンから、ドラゴンズのホーム「バンテリンドーム」のセンターに設置されている「矢場とん」の看板。ここにホームランを当てると1億円がプレゼントされる。

「矢場とん」とドラゴンズには昔から深い関係があった。

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名古屋めしの代名詞、「矢場とん」のとんかつ。

8月17日、ドームの外ののぼりも大型ビジョンも「矢場とん」でいっぱいになった。この日は年に1度の「矢場とんナイター」。毎年8月ごろに開催され、ドーム全体で矢場とんをPRする。

2021年からドームにお目見えしたのが「矢場とん」の看板。しかし、ただの看板ではない。

矢場とん 鈴木拓将社長:
(看板にホームランを)当てた選手には1億円をプレゼントしようと。それと、その日観戦していたお客さんにも、その日のチケットを持ってきたら、わらじとんかつの定食をプレゼント

看板にホームランを当てた選手に1億円プレゼントするという、マスコットキャラ「ぶーちゃん」並みの太っ腹だ。

実は「矢場とん」は、古くからドラゴンズと深い縁があった。

矢場とん 鈴木拓将社長:
ナゴヤ球場でずっと40年間近く商売をさせてもらってきた中で、父の時代というのは、「矢場とん」はドラゴンズとやってきたという思いがすごく強かった

ナゴヤ球場の前身、中日球場だった昭和47年、センターの裏側に売店をオープン。球場の串カツ屋さんとして人気となり、矢場町の本店も繁盛するなど、ドラゴンズと二人三脚で歩んできた。

会長は2021年3月に勇退。3代目の社長が父への感謝も込めて設置された看板だった。

矢場とん 鈴木拓将社長:
やはりドラゴンズとのつながりを父はずっと思っていたので、そんな思いも叶えてあげたいなと思って

看板があるのは、センターの大型ビジョンのさらに奥。その距離は、なんと180m。

バンテリンドームでのホームランの過去最長記録は、ブランコ選手の160mだった。

「矢場とんナイター」では、賞金1億円の特大ホームランは出なかったが、8回ウラに中日・渡辺勝選手がライトスタンド最前列へのプロ入り初ホームランを放った。

矢場とん 鈴木拓将社長:
なかなか当たる所ではないので、「夢は大きく!」でいいのかなと思いますけど。不可能なことはないと思うので

夢の1億円と、お客さんへの「矢場とん」の定食のプレゼント。今シーズン中に達成されるか?

(東海テレビ)

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