“イメージチェンジ”戦略か タリバン幹部が女性とTV出演

アフガニスタンの首都・カブールでテレビ番組に登場した男性。女性キャスターが質問する。

女性キャスターのインタビューに答える武装勢力 タリバンの幹部
女性キャスターのインタビューに答える武装勢力 タリバンの幹部
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キャスター:
カブールを制圧した勝利の声を聞かせてください。
タリバン幹部:
勝利を祝福し、タリバン幹部のみんなと祝いたい。

質問に答えるのは、アフガニスタンを制圧した武装勢力、タリバンの幹部。生放送に出演し、女性のインタビューに答える姿は、かつて女性の権利を厳しく制限したタリバンのイメージを変えようというのだろうか。

そんな中、首都の中心部ではこんな動きが……。

「アフガンの女性はここにいる」紙を掲げ首都を行進する女性たち
「アフガンの女性はここにいる」紙を掲げ首都を行進する女性たち

複数の女性たちが列を作り、紙を掲げて歩いている。書かれているのは、「アフガンの女性はここにいる」という言葉。女性たちの訴えにはどんな意味があるのだろうか。

かつて抑圧された女性たち

過去にタリバンがアフガニスタンを支配した際、女性が外に出るときには顔を隠し、学校に通うことを禁止するなど女性の仕事や教育の権利を妨げていた。アフガニスタンの女性たちは、タリバンが全土の制圧を主張する今、これまで通り生活できるよう訴え、行動を起こしたのだ。

外出時には顔を隠さなければならなかった
外出時には顔を隠さなければならなかった

タリバン報道官:
女性の権利は重要な課題だ。『イスラム法のもと尊重する』と約束する。

タリバンは、「権利を一部保障する」としているが、実態が分からず不安が広がっている。

(「イット!」8月18日放送より)