新型コロナウイルスの感染が最初に拡大した中国の武漢で、およそ1年3カ月ぶりに市中感染者が確認された。
去年5月以来、市中感染者ゼロが続いていたとされる湖北省武漢市ではきょうまでにインド型変異ウイルス「デルタ株」の感染が確認され、地元当局は、全市民およそ1200万人を対象にした
PCR検査を実施している。
また、ウイルスの遺伝子を調査したところ、これまでに、一部の遺伝子が、南京市を中心にして江蘇省から各地に広がっているデルタ株と高い類似性を示したという。
これまでに発表された無症状3人を含む19人の感染者は、全員職場の同僚ということだ。その中には、江蘇省の旅行グループとの接触歴がある人物も含まれている。
こうした中、中国当局は、空港や港の出入国管理をより厳しくするほか、緊急でない場合のビザ発給などを一時停止すると発表した。