7月20日、茨城県の海水浴場でサーフィンをしていた男性が、サメらしき海洋生物に噛まれてケガをしたことを受けて周辺では捜索が行われた。

サーファーが海洋生物に襲われケガ

7月20日午後3時ごろ、茨城県・大洗サンビーチ海水浴場で50代の男性サーファーから「サーフィンをしているときに足を負傷した」との通報があり、男性は左足から出血し、約21針を縫うけがをした。

この記事の画像(10枚)

大洗町は7月21日午前、防災ヘリで周辺を捜索したが、サメは見つからなかった。
この海水浴場では、サメ防護網を設置し、安全が確認されるまで遊泳禁止にするということ。

泳いでいる姿を餌と間違えてしまう

榎並大二郎アナウンサー:
怖い話です。サメの生態に詳しい東海大学海洋学部・堀江琢准教授によると、やはり海洋生物のサメが襲った可能性が高いということです。
今回ケガをした男性ですが、海水浴場でサーフィンをしていたということです。
海の中のサメからの目線では、男性はこのように見えるということです。

この姿が、サメのエサであるカメやアザラシがゆっくり泳いでいるようにも映るんだということで、餌と間違えて襲ったのではないかということでした。

そして、数百種類いるという中で人を襲うサメは十数種類。ホホジロザメ、オオメジロザメやシュモクザメなどの大型のサメだと言われています。
そして、これらのサメは日本の近海にも生息しているわけです。

2021年5月、沖縄県で撮影された映像ですが、釣竿の魚に食いついているのはオオメジロザメ。人を襲うこともあると先ほど紹介しました。

那覇市の国際通りに近い川で撮影されたということで、川のような浅瀬にもサメはやって来たということがわかる映像です。

堀江准教授によると、基本的にサメは沖のほうに生息をしているということですが、小魚を追いかけて沿岸の浅いところまで来ることはよくあるということです。

日本でサメが人を襲う事故は、年間多くとも3件程度。3件あるんだなというところですが、堀江准教授によると、サメに襲われないために気をつけるべきことは、「1人でバシャバシャと音を立てて泳がない」ことでした。
サメは振動を感じるという感覚がとても鋭いそうです。1人でバシャバシャと泳いでいると、これが弱っているエサのように見えてしまうということです。

そして、万が一近くにサメが現れてしまった場合、「あわてずゆっくりと陸に上がってほしい」。クロールで早く逃げたいと思いますが、なるべく平泳ぎでということです

榎波キャスターもサメに遭遇

加藤綾子キャスター:
冷静な判断が必要ですね。

榎並大二郎キャスター:
焦っちゃいますよね。

加藤綾子キャスター:
焦っちゃいますよ。

榎並大二郎キャスター:
私、学生時代遠泳部だったので、千葉の外房と相模湾で泳いだ時にサメに遭遇したことがあったんです。その時は集団で泳いでいて、サメ対策もしていて、近くに船が伴走していたのですぐに上がりましたが、サメはいます。皆さん気をつけてください。

(「イット!」7月21日放送より)