熱すぎない?見た目でパッとわかるスプーン

子育て真っ最中のパパママを応援する、育児グッズ。

様々なアイデア商品が揃う中で今、Twitterで「SNSで見かけて買ってみたら便利だった神アイテム」と紹介され、話題となったスプーンがある。

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それが、こちらの「TLI (トライ)適温がわかる やわらか育児スプーン」

ベビー用品などの販売を手掛ける株式会社赤ちゃん本舗と、株式会社リッチェルが共同開発したアイテムで、スプーンの口に入れるオレンジ色の部分が、約40℃以上の物に触れると黄色に変化する素材でできているのだ。

離乳食などをすくって、スプーンがオレンジ色から変化しないのが「熱すぎない目安」。もしスプーンが黄色に変化した場合、色がオレンジ色に戻るまで待ってから食べさせると、安全に食事ができるというわけだ。

このスプーンは実は2018年から発売しているのだが、7月10日に“神アイテム”としてTwitterで紹介されると改めて注目されることに。

ツイートには、 天才過ぎる!! 」「ご飯熱くて何度激怒させたことか…!」「いつも熱いかどうかわからなくておかゆを手につけて確認してたけど、もしかしてこれあったら必要ない?」などのコメントが寄せられた。

そんな中で挙がっていたのが、「猫舌の私にも優しい!」「介護用にも良いかもしれない」など、育児以外の場面でも使えそうだという意見。

確かに、熱いものを冷ましてから安全に食べたい、食べさせたいというニーズは、子育て中のパパママ以外にもありそうだ。

赤ちゃん用に作られた“神アイテム”が、意外なところでも役立ちそうだというこのアイデアを、開発元はどう捉えているのだろうか? 赤ちゃん本舗にお話を聞いてみた。

ベビー用以外の使い方に「想定していませんでした」

――このスプーンを開発したきっかけは?

食を取り巻く環境は、ライフスタイルの変遷と共に変化しています。

離乳⾷に関しても同様に、電⼦レンジで冷凍保存したものを解凍したり、あたため直したりする機会も増えました。その際「解凍後の離乳⾷の適温がわからない」「熱すぎて赤ちゃんに火傷させたらどうしよう」などのママ・パパの不安があることに注⽬しました。このニーズに対応できる商品を提供したいと考え、リッチェルさんと共同開発することにしました。


――「適温が分かりにくい」「火傷が心配」といった声は実際に寄せられていた?

直接のお声というよりは、子育ての困りごととしてリサーチする中で、課題として認識しました。


――器自体に温度がわかる仕掛けを作るのではなく、スプーンにしたのはなぜ?

赤ちゃんの食べる量を考えると、直接口に入れる分量は多くないため、器全体で冷めたかを確認するよりも、少ない分量でわかったほうが時短で効率的です。また単純に、温度で色が変わる素材を使用する分量が少ない分、お客様へご提供する価格を下げられるということもあります。

解凍後の温度が見た目ではわかりにくい問題が…(イメージ)
解凍後の温度が見た目ではわかりにくい問題が…(イメージ)

赤ちゃん本舗が注目したのが、「初めてのママ・パパの離乳食の不安」。

手作りの離乳食でも「これくらいの熱さで平気かな…」と不安になることはあると思うが、特に、電子レンジを使った離乳食づくりの不安に注目し、この「適温がわかるスプーン」が作られたという。

実際に使ったユーザーからは、商品レビューとして「スプーンの色の変わり方から冷め具合も推測できるので、冷ましすぎも防げるようになった」「離乳食デビューにぴったり」などの声が寄せられている。


――「介護アイテムとしても使える」などの声も…どう受け止めている?

想定していませんでした。ただ、離乳食やおしりふきといった商品が介護にも使えるといったことは耳にしますので、多くの方にご使用いただける機会があることは光栄に思います。

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「TLI 適温がわかる やわらか育児スプーン」は赤ちゃん本舗のみの限定販売品。1点440円(税込)で、公式ネットショップなどから購入できる。
 

介護用など、ベビー用品以外の使い方をされることは想定外だったという赤ちゃん本舗。とはいえ、食べる人の安全を守ってくれるアイテムということで、他にも使い方のアイデアはまだまだ隠れていそうだ。

ちなみに、Twitterで話題となったことは知っていたそうで、今後もSNSで新たな使い方が発見されるかもしれない。
 

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プライムオンライン編集部
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