五輪観客「富岳」シミュレーション

東京都で新たに593人の新型コロナウイルス感染が確認された7月6日、気になるシミュレーション結果が公表された。

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萩生田文科相:
感染リスクが限りなくゼロに近い

公表されたのは東京五輪の開会式が行われる国立競技場に1万人が入った場合を想定したスーパーコンピュータ「富岳」のシミュレーションだ。

新型コロナ感染者がマスクなしで観客全員が間隔を取らずに座った場合、客席の後ろから風が吹く設計の国立競技場では飛沫が前の客にかかる。

1万人マスクで感染1人未満

しかし、客同士が間隔を取り全員がマスクをつければ飛沫は抑えられ、前の客までほとんど届かない。

この場合、1万人のうち新規感染者は1人に満たないとの結果が出たという。

まん延防止「延長」で五輪観客は

7月11日が期限のまん延防止措置が延長された場合、政府や大会組織委員会は5000人以下の小規模会場には観客を入れる方向で調整中。

一方、大規模会場や開会式などについては無観客とする方向で検討している。

大会関係者「別枠」に異論も

一方で、オリンピックファミリーとも称される大会関係者などについては、人数を絞って観戦を認める特別措置も検討されている。

前回、リオ五輪の開会式ではIOC国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長などが関係者席から見守っていた。観客の上限数については8日にも開かれる5者協議で決まる見通しとなっている。

(「イット!」7月6日放送分より)