観覧車と言えば、高所から眺望を楽しめる遊園地で人気のアトラクション。
そのような中で今、富士急ハイランドの新設ゴンドラが怖いと注目を集めている。高さ50mの観覧車 「シャイニングフラワー」に7月21日、「お仕おき檻覧車 牢くん 監ごくん」という特別仕様のゴンドラ2基を新設したのだ。
イメージイラストはホラーの世界観でお仕置きされているようだが、ゴンドラは、壁面がステンレスの製の網で作られた檻のような構造。搭乗者は吹きさらしの状態で、隙間から下が見えるため、さらに恐怖感を味わうことができるという。
ちなみに、この観覧車では2003年、窓や床が透明なガラスでできた「透明観覧車 スケルちゃん スクムちゃん」を4基導入している。今回のお仕おき檻覧車と合わせると、特別仕様ゴンドラは計6基となった。
利用料金はどちらも800円で、定員は2人。所要時間は約11分となる。
「ステンレス網で作られた牢屋に閉じ込められた収監者たちは吹きさらしの檻の中で隙間からはるか下に見えるスリルを味わいながら11分間のお仕置き時間をお過ごし下さい…」
富士急ハイランドの公式サイトに恐ろしい文言が並ぶこのアトラクションにTwitterでは「考えただけでクラクラしてくるわ」「こういう遊び心好きだなぁ」などの声も上がっている。
なぜ恐怖の新アトラクションを作ろうと思ったのか？そして利用者の評判はどうなのか？
富士急ハイランドの担当者にお話を伺った。
コロナ禍に安心して楽しみたいと思える絶叫アトラクション
ーーなぜ作ろうと思った？
コロナ禍に皆さんが安心して心から楽しみたいと思える絶叫アトラクションを考えたことがきっかけです。吹きさらしで通気性が良いため、安心してご利用頂けると考えました。
ーーどんな人に乗ってほしい？
観覧車というファミリー向けのアトラクションですが、絶叫慣れした大人の方に、新しい絶叫スタイルとして楽しんで頂きたいと思います。
ーー乗るときの注意点などある？
「お仕おき檻覧車 牢くん 監ごくん」は原則としてスマートフォン以外のお荷物は、地上のロッカーに預けて頂いてご乗車となります。
「怖い」という感想を想定していたのですが…
ーー「透明観覧車」と「お仕おき檻覧車」はどちらのほうが怖いの？
甲乙つけがたいところです。「透明観覧車 スケルちゃん スクムちゃん」は透明ゴンドラで下まで完全に見えますし、「お仕おき檻覧車 牢くん 監ごくん」は普通の観覧車では感じることができない開放感や風を感じますので、それぞれご乗車頂き、体感してほしいです。
ーーどう楽しんでほしい？
「お仕おき檻覧車 牢くん 監ごくん」は「友達との罰ゲーム」など、自由な発想で空飛ぶ牢屋を楽しんでほしいです。
「透明観覧車 スケルちゃん スクムちゃん」は2人きりの空間を楽しめるゴンドラですので、ロマンチックな時間を過ごしてほしいです。
ーー利用者の声を教えて
怖いという感想を想定していたのですが、実際は「風が気持ちいい」「爽快感がある」というお声を頂いております。富士急ハイランドを利用されるお客様は比較的、絶叫系のアトラクションに慣れている方が多いという要因があるかもしれません。
ーー期間はいつまで？
「お仕おき檻覧車 牢くん 監ごくん」と「透明観覧車 スケルちゃん スクムちゃん」は共に常設です。
ーー感染対策について教えて
セルフレジを導入してキャッシュレス決済を推奨しており、アトラクション等の不特定多数の方が触れる場所は定期的にアルコール消毒をしております。
お客様にはマスクの着用、検温、手指の消毒をお願いしており、スタッフも1日2回検温しております。
なお「お仕おき檻覧車 牢くん 監ごくん」は密を避けるため、当面はオンラインフリーパスチケットの購入者の中で抽選を行い、当選した人のみが乗車できるという。
この観覧車を目的に訪れる際には注意が必要だが、意外にも利用者からは「爽快感がある」などの感想だそうだ。
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