エサは食品廃棄物

フードロス削減へ向け、ある生き物を食材とした循環型のスイーツが誕生した。

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甘さ控えめのチョコクランチに、2つの味が楽しめるクッキーのセット。

4日に発売のこれらの商品は、生産過程がフードロス削減の助けとなる循環型食材を使用している。

グリラス・渡邉崇人代表取締役社長:
食品廃棄物、フードロスをコオロギのエサとして活用することで、今まで捨てられていたフードロスがもう一度人の食料に返ってくる。我々としては、日本で出るフードロスを循環させて新たな食品・食材にしていきたい。

このお菓子で使われているのは、粉末状にしたコオロギ。

エサの一部に食品廃棄物を活用するなど、無駄の少ない仕組みで生産されている。

実際に食べてみると、普通のクッキーとあまり変わりがないように見え、ココアの風味だが、後味が少し苦くて香ばしい。

無印良品とコオロギせんべいを共同開発

グリラスでは2020年、無印良品とコオロギせんべいを共同開発。発売後に即日完売し、今も多くの店舗で入荷後、およそ1週間で完売するなど人気商品となった。

初のオリジナルブランドとなる今回の商品。さらに注目すべきは、栄養素。

粉末の段階で、約70%のタンパク質を含んでいて、既存のクッキーやクランチに比べて、多くのタンパク質が摂取できるという。

グリラス・渡邉代表取締役社長:
(牛肉など)既存の動物性タンパク質の生産では、環境負荷が高すぎることが課題。粉末はいわゆるプロテインパウダーとほぼ同等のタンパク質含量を持っているので、タンパクとして注目されています。

今後は、商品の幅を増やし、毎月100万個の販売を目指していきたい考え。

グリラス・渡邉代表取締役社長:
食材としては環境負荷が低い、持続可能な食材。今後は例えば、朝ご飯、昼ご飯、夜ご飯の食卓に並べられるような、しっかり主食にできるような商品を開発して、どんどん発売できていければなと思っています。

(「Live News α」6月3日放送より)