市街地の"無人島"でワイルドキャンプ 移動手段は存続の危機にある「渡し船」 伝統を繋ぐ街おこしの挑戦【島根発】
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市街地の"無人島"でワイルドキャンプ 移動手段は存続の危機にある「渡し船」 伝統を繋ぐ街おこしの挑戦【島根発】

TSKさんいん中央テレビ
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国内

島根県松江市にある無人島で新たなキャンプ場の準備が進んでいる。林の中でどんなキャンプができるのか。

有志がキャンプ事業で街おこし

鬱蒼とした杉林で作業をする人たち。

小林正康さん:
焚き火をすると危ないので、打った枝を集めたり、落ちている杉の葉を集めています。

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松江市のお寺の住職・小林正康さんたち有志による街おこしグループ「どっこい舎」がこの場所で実現するのは、ガチンコのキャンプ場。

小林正康さん:
毎回、新鮮というか。いいよね。ずっといられる感じの場所ですね。

これは試験的に一泊したときの様子。

何も整っていない自然の中、火起こしから始める。これこそがキャンプ、という体験を目指す。

福村翔平記者:
木々に囲まれ自然豊かなこのキャンプ施設。実はここ、無人島なんです。

松江市の中心部からわずか数kmの位置。大橋川に細長く伸びるこの場所、狐森島という誰も住んでいない「無人島」だ。

無人島へは伝統の渡し船で移動

たどり着く手段は船しかなく、活用するのは、千数百年前までさかのぼるとも言われる伝統の渡し船「矢田の渡し」。

大橋川の南北の対岸を結ぶこの船は、過去には人や自転車、車も運んでいたが、川にかかる大きな橋の相次ぐ開通で利用客が激減した。

渡し船は休止に追い込まれ、今は年間売上げ数十万円のチャーター運航のみ。行政の補助も2021年度で打ち切りが決まった。

矢田渡船観光・米原豊社長:
橋ができれば、どうしても渡し船というのはダメージを受けるものです。

「渡し船なのに渡せない」。今後の継続を模索する中、市の紹介を受けたのが、2020年夏に行われた新型コロナ収束を願うサプライズ花火の企画に携わった、街おこしグループの小林さんたちだった。

矢田渡船観光・米原豊社長:
若い人の力を借りて、なんとか存続させようと頑張っているところです。

ターゲットは主に上級キャンパー

矢田の渡しの存続を目指し、小林さんたちが目をつけたのが、この無人島。地権者の協力のもと、キャンプブームを追い風に船の需要を生み出そうとしている。

新しい色に塗り替えた船を「無人島キャンプ」の場所へ接岸。

ほとんど手つかずの森を抜けると、少し開けた場所がメインキャンプ場だ。

小林正康さん:
ワイルドキャンプというか、ブッシュクラフトとか好きな人がやるといいかも知れないですね。

無人島なので電気も水道もなく、提供するのは場所だけ。ターゲットは主に上級キャンパー。

小林正康さん:
矢田渡船の使い道はたくさんある。楽しくやれるのが一番だと思うので、その中に私たちが入っていければいいなと。

経営危機に陥る伝統の渡し船に、まさに「渡りに船」のキャンプ事業となるのか。キャンプ場は6月にオープン予定(利用料未定)。

(TSKさんいん中央テレビ)

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