毎年、新商品が発売される「扇風機」。

街では「暑くなってきたので、そろそろ扇風機欲しいかなって」「店頭にたくさん並んでいると迷ってしまいます」との声が聞かれた。

都内の家電量販店には各メーカーこだわりの最新の扇風機が勢ぞろい。

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自然に近い風を再現したものや33段階の風量が調節できるものなど、今年もさまざまタイプの「最新扇風機」が登場。

家電ライター 藤山哲人さん:
コロナ禍もあり各メーカーが扇風機を開発しています。最新作は毎回驚かされますね。

そこで今回の「スゴ撮」は、コロナ禍で進化する最新扇風機の風の流れを調査する。

31m先まで届くパワフル送風

まずは、家電ライターの藤山さんも使っているという扇風機。

家電ライター 藤山哲人さん:
こちらの商品、とにかく風の勢いがスゴいんです。

それが、アイリスオーヤマから5月12日に発売された「コンパクトサーキュレーター扇風機」(2万1780円)。

渡邊渚アナウンサー:
うわっ、すごいパワフル!

1番の特徴は「風の勢い」で、シャボン玉も一瞬で吹き飛ばしてしまうほど。

このパワフルな風を生み出す秘密が、「スパイラルグリル」というドーム型のカバー。

この渦巻き状のカバーによって風が中心に集まり、パワフルかつ直進的に風を送ることができるという。

さらに…

アイリスオーヤマ 夏物家電事業部 星千鶴事業部長:
31m先まで風を送ることができる商品になります。

本当に31m先まで風が届くのか?スゴ撮する。

空調を切った屋内の直線コース。扇風機から10m、20m、そして31mの地点に風が来たかを判定するテープを設置。

扇風機はこの位置。小さくてほとんど見えない。

果たして、31m先まで風は届くのか?それではスイッチオン!

渡邊渚アナウンサー:
今、スタートしました。

すると、まず10m地点のテープが、風でユラユラと揺れ始めた。ここは難なくクリア。

そして、20m地点のテープも風に揺られて、わずかに揺れている。20mも突破。

そして、運命のゴール、31m地点。まだテープは揺れていない。風は届いていないのか?その時…

渡邊渚アナウンサー:
あっ、少し小刻みに揺れていますかね。

テープがかすかに左右に揺れていた。スイッチを入れて48秒後、見事、31m先まで風が到達した。

渡邊渚アナウンサー:
かすかに風が指の間を通り抜けるのが感じられます。

パワフルな送風で、24畳の部屋まで空気を循環させることができるので、換気が気になる方におすすめ。風量も10段階で調節可能だ。

音声指示もOK 便利機能が満載

続いての最新扇風機は…

渡邊渚アナウンサー:
首を振って。

扇風機:
はい、よろこんで。

こちらは家電メーカーのシロカが4月に発売した、会話ができる扇風機「DC 音声操作サーキュレーター扇風機 ポチ扇」(1万3800円)。

風力の強弱をはじめ、チャイルドロックやおやすみモードなど、15パターンの音声指示ができるので、テレワークで手が離せない時にも活躍しそう。

シロカ 開発グループ 小川大助グループマネージャー:
コロナ禍のステイホームで、少しでもコミュニケーションができる扇風機があれば面白いかなということで開発しました。

渡邊渚アナウンサー:
お疲れさま。

扇風機:
お疲れさまでした。またのご利用をお待ちしております。

“高原の風”で長時間快適

続いて、パナソニックが4月に発売した最新扇風機「リビング扇 F-CU339」(番組調べ3万8500円)。その特徴は「1/f ゆらぎ」。

パナソニック 空質マーケティング担当 かく文艶さん:
「1/f ゆらぎ」は、不規則で自然界のような心地よい風が特徴となっています。

渡邊渚アナウンサー:
優しい風で、そよ風のようです。

高原で吹く風を再現したという「1/f ゆらぎ」。

100年以上にわたる研究により、空気抵抗を減らすデザインの羽根を使うことで、なめらかな風を生み出したという。

では、独自技術「1/f ゆらぎ」の自然の風をスゴ撮。

まずは「1/f ゆらぎ」の前に、通常の風を風船に当ててみると、風船は一定の距離からほとんど動かない。

そして「1/f ゆらぎ」を当てると、風船がユラユラと優しく揺れているのがわかる。

また、風船の下から「1/f ゆらぎ」を当ててみると、くるくると円を描くように浮かんでいる。

この自然な優しい風で、長時間風に当たっていても快適に過ごせるという。

チョウの羽で風量アップ なめらかで優しい風

続いて、シャープが4月に発売した「プラズマクラスター扇風機 ハイポジション・リビングファン/PJ-N3DG」(番組調べ3万1680円)。

空気清浄や消臭効果のある独自の「プラズマクラスター」を搭載。

その羽根を見てみると…

渡邊渚アナウンサー:
あっ、羽根の形が普通の扇風機と違います。

それぞれの形はまばらで、中には少し膨らんでいる部分もある。一体なぜなのか?

家電ライター 藤山哲人さん:
チョウの羽根を模した「トリプル・ネイチャーウイング」という羽根です。

トリプル・ネイチャーウイングは、「アサギマダラ」の羽のくびれとうねり、そして「アゲハチョウ」の羽の突き出した部分、さらにチョウの羽の筋の部分の3つの要素を取り入れたもの。

これによって、7枚の羽根で21枚相当の「風量のあるなめらかな風」を生み出せるという。

渡邊渚アナウンサー:
風量はあるのですが、強すぎなくて心地のいい風です。

では、トリプル・ネイチャーウイングの実力をスーパースローカメラでスゴ撮。

扇風機の後ろでスモークをたくと、均等でムラの少ない煙が広範囲に広がっていく。

一般的な扇風機と比べてみると、画面上の一般的な扇風機は、煙が細くまっすぐ伸びているが、トリプル・ネイチャーウイングは、太く全体に広がっていることがわかる。

ふわっと広がる「なめらかで優しい風」で手足の冷え過ぎを抑えることができるといい、冷え性の方にもおすすめだ。

「3D首振り」で換気に活躍

続いては、通販サイト限定で5月に発売されたMPOW JAPAN「サーキュレーターファン“HM702A”」(1万3999円)。その特徴は「3D首振り」。

MPOW JAPAN 駒崎竹彦代表取締役:
コロナ禍においておうち時間を快適にすべく、本製品を製品化しました。

リラックス効果が期待できるという「マイナスイオン」を発生させる機能を搭載。

さらに上下に90度、左右に最大90度という「3D首振り」が可能。

スモークをたいてみると、3D首振りによってより広い範囲に空気を送ることができ、換気にも活躍しそうだ。

家電ライターの藤山哲人さんによると、コロナ禍により自宅で過ごす時間が増えたことから、機能やデザインにこだわった扇風機が増えているという。

みなさんもぜひ、最新の扇風機をチェックしてみてほしい。

(「めざましテレビ」5月17日放送より)