約半数がコロナ禍で点眼の回数増

スマホやタブレットの画面の見過ぎで、目が疲れている人も多いだろう。そんな時に頼るのは「目薬」だが、4人に1人がさし方を間違えているという。

テレワークやオンライン飲み会、さらにはスマホで動画の閲覧。コロナ禍の環境は目を酷使してしまいがちだ。パソコンの使用中などはまばたきが通常時の4分の1に減るといい、目が乾燥していわゆる“ドライアイ”になる。

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こうしたときに多くの人が頼るのが目薬だろう。角膜のケア方法などの情報を発信している「現代人の角膜ケア研究室」の調査によると、普段から目薬を使う人の約半数が、コロナ禍で点眼する回数が増えたと回答しているという。

実際に街で話を聞くと…。

20代:
(点眼回数)増えました。コロナがはやってから乾くのを余計に気にするようになったというか、乾いていると怖いなって。(目薬)入れておけばいいかなって

50代:
(コロナ流行)前は1日に2~3回しかやらなかったですね。(現在は)多いときで7~8回とか

さしすぎは目の保護膜を傷つけることもある

この調査では、4人に1人が1日に7回以上点眼していることがわかり、専門家はさしすぎだと指摘。そして目薬のさしすぎには危険があると、眼科医も警鐘を鳴らしている。

日本橋はま眼科クリニック 浜由起子院長:
角膜には油膜という保護膜があるんですね。(目薬をさしすぎると)その油膜を破壊してしまって、目薬をすることでかえって角膜を傷つけてしまうこともあります。傷が1回できると、それを治そうとして点眼をすることによって、さらに傷ができて…という悪循環になっていきます。傷ができるとピントが合いづらくなりますので、やっぱり視力が落ちます

調査を行った、杏林大学医学部の山田昌和教授によると、すでに角膜が傷ついている場合、市販
されている目薬の7割以上で使われている「防腐剤」が症状を悪化させる恐れがあるという。

そもそも、目の疲れを癒す目的でさしている目薬のさし過ぎによる危険。知っているようで知らない人が多い、正しい点眼回数・方法とはどんなものなのだろうか。

適正回数とお勧めのタイミングとは?

石本沙織キャスター:
正しい目薬のさし方について、杏林大学の山田教授に伺いました。まずは適正回数なのですが1日5~6回で、1回につき1滴でいいそうなのです。ジャブジャブ使いすぎてしまうと、自分の涙液も流しだしてしまうので、逆に良くないそうです

石本沙織キャスター:
そして、さすタイミングなのですが、お勧めは4回あります。一番は起床時。起きたては一番目が乾いているそうなんですよね。まだ涙腺の働きができていないので、起きがけに一滴。その後に昼休み、3時のおやつどき、夕食前がお勧めだそうです。加藤さんはどうさしてました?

加藤綾子キャスター:
私は裸眼でそんなにさしてはないんですけど、ものもらいとかになったときは、抗菌の目薬をジャブジャブやってました。だめですね

石本沙織キャスター:
皮膚につくこともあまりよくないそうなんです。

石本沙織キャスター:
コロナ禍で目が疲れてますからね。皆さん、正しい点眼方法をやってみてください

(「イット!」5月6日放送より)