「だんじり」入魂式に多くの見物客

響き渡る笛や太鼓の音色。沿道から多くの人が見守る中、姿を現した「だんじり」…

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4月11日(日)に大阪府岸和田市で「入魂式」と呼ばれる行事が行われました。

入魂式とは、新調したり、修理したりした「だんじり」に魂を入れる神聖な行事のこと。この日は、2年前に破損して修理した「だんじり」に魂を入れ、お披露目することになったといいます。

めざまし8は現場にいた男性と、入魂式を行った主催者に話を聞きました。

見物客から声援はなし「現場の感染対策」

道路の真ん中を曳かれる「だんじり」。参加者たちが一緒になって走ります。沿道には多くの見物客の姿があります。周囲には、威勢のいい参加者のかけ声が続きますが、見物客からの声援は聞こえてきません。

この日の行事では、どのような対策がとられていたのでしょうか?現場にいた男性に話を聞くと。

見物客:
警備の方たちがフェイスガードやマスクの着用を呼びかけたり、ソーシャルディスタンスをとってくださいなどと呼びかけたりしていましたね。後は貼り紙にマスクの着用を呼びかけるようなことが書いてあった…

顎マスクの人も…問われる見物客のマナー

入魂式を行った主催者によると、保健所の指導のもと感染対策として、参加者用の不織布マスク2000枚を用意したということです。これは、マスクを忘れた人に配る分も含まれてていて、さらに、約3リットルのアルコール除菌ボトルも10本、飲み物も回し飲みを防ぐため、参加者用に、600本の飲料水も確保していたということです。

しかし、見物客のなかには、顎マスク姿の人も…

見物客:
いつ(コロナが)うつってもおかしくないなと思いました。ちょっと思った以上に人が多かったので、もう少し人とも距離は保てたんじゃないかなと思いますね

想像以上に沿道に人が集まってしまったように感じたそうです。

五穀豊穣の願いも込められてきたという約300年の歴史を誇る岸和田だんじり祭。

連綿と続いてきた大切な祭やそれにまつわる行事をコロナ禍の今だからこそ、どのように守って継承していけばよいのでしょうか?それぞれに新しい工夫が必要なのかもしれません。

(めざまし8 4月14日放送より)