毎年、多くの新商品が生まれる冷凍食品。その冷凍食品に今ある変化が起きている。それは…

フレスコベンガベンガ 糀谷店 松室信之介店長:
コロナ禍の影響で、今までにない新しい商品がどんどん出ています

コロナ禍をきっかけに誕生、またコロナ禍で人気に火がついた冷凍食品があるという。

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レンジだけで作れるパリパリの焼き餃子や、テレワークにぴったりの片手で食べられるお好み焼きまで。

今回の「スゴ撮」は、巣ごもり需要でさらに進化する冷凍食品の人気商品と美味しさのヒミツを調査する。

レンジでも焼き目パリパリ!本格焼き餃子

まずは、冷凍餃子の売り上げ17年連続日本一を誇る、味の素冷凍食品の「ギョーザ」。

今までは、フライパンで焼いてパリパリの羽根付きギョーザを楽しめる人気商品だったが、2月に「レンジで焼ギョーザ」(税込321円 ※めざましテレビ調べ、地域限定商品)を発売。

その名の通り、レンジでチンするだけで焼きたてのような餃子が味わえるようになったというのだ。

味の素冷凍食品 製品戦略部 谷隆治さん:
従来も電子レンジタイプの餃子は出しているんですけれど、「焼き目が全然ぐにゃっとしてパリッと感がないわね」といった声があって

この商品は、コロナで外食を自粛する中「パリパリの焼き餃子を手軽に食べたい。でも一般的なレンジの餃子はパリパリしない」と多くの声をもらった結果、誕生したという。

さっそく開けてみると…

渡邊渚アナウンサー:
まだ冷凍の状態なのに焼き目がついています

では、レンジに入れて加熱開始。

渡邊渚アナウンサー:
あっ、油が跳ねる音が聞こえてきました

加熱し始めて約1分後、バチバチと油の跳ねる音が。餃子の焼き目が激しく加熱されているのが見て取れる。

そして、約3分後に完成。見た目はまさに焼きたてほやほやの餃子だが、果たして食感は?

渡邊渚アナウンサー:
(パリッ、パリッ、パリッ…と餃子を噛む音)皮が焼いたみたいにパリパリです!

テレワーク中も片手でOKなミニお好み焼き

続いては一見、今川焼きのように見えるこちら。ニチレイの「片手で食べられるお好み焼」(税別348円 ※めざましテレビ調べ)。

その中身は…

渡邊渚アナウンサー:
豚肉、ソースが別々になって入っています

キャベツや紅ショウガの入った生地、お好みソース、豚肉、マヨソース、たまごが一つ一つ層になっていて、今川焼きの作り方をお好み焼きに応用したという。

自宅で作業しながら、手を汚さず片手でお好み焼きを食べることができ、テレワーク食としても一気に人気になったのだそう。

渡邊渚アナウンサー:
野菜も入っていて、シャキシャキした食感も残っています

パッケージがそのまま皿になる お手軽冷凍食品

さらに手軽に食べられる冷凍食品は他にも。

マルハニチロの「WILDish」は、チンするとそのまま食べることができ、面倒な食後の洗い物の手間を省いてくれる冷凍食品シリーズ。

「牛カルビ焼肉めし」や「ねぎ塩豚カルビ焼そば」などがある(税込322円前後 ※めざましテレビ調べ、3月1日発売予定)。

コロナ禍で1人で食事をする機会が増えた方の夜食などの需要により、人気が爆発した結果…

マルハニチロ 開発部 商品企画課 林聡史さん:
お総菜として、若鶏のから揚げを出させていただきました

新商品の「若鶏から揚げ」は、3月1日発売予定(税込322円前後 ※めざましテレビ調べ)。

マイナス60℃冷凍の生魚⁉ リモート飲みのつまみにも

こちらも手間いらず。シンガタの「お茶わん丼ぶり」シリーズ。

渡邊渚アナウンサー:
あっ、生魚が出てきました!

解凍してご飯の上にのせると簡単に海鮮丼を作ることができる商品だ(「さかな屋さんのまかない丼」や「づけサーモン丼」など。税別198円 ※めざましテレビ調べ)。

シンガタ 代表取締役社長 杉山憲司さん:
コロナ禍でのステイホームに伴いまして、宅飲みもされると。お酒のおつまみにもなるように、というところを意識して、しっかりとした味付けの商品を作りました

こちらの企業、本来はマグロなどを冷凍し業者に販売していて、その冷凍技術を応用。

マイナス60℃の冷凍庫で徹底管理した魚をそのまま味付けしてパッケージしているという。

刺身盛り合わせも!独自の冷凍方法でおいしさキープ

そして、こちらは2月にオープンした約700種類の冷凍食品を扱う専門店「TŌMIN FROZEN」(横浜市)。

お刺身の盛り合わせ(「凍眠市場 刺身6点盛」税込1680円)や…

豚肉弁当(「凍眠市場 アップルポーク生姜焼き弁当」税込980円)。

さらには冷凍された握り寿司(「羽田市場 冷凍にぎり寿司」税込2160円)まで、さまざまな冷凍食品がある。

コロナを機に冷凍食品の需要が高まった結果、この冷凍食品専門店をオープン。その冷凍技術も特殊なようで…

テクニカン 代表取締役 山田義夫さん:
マイナス30℃のアルコールで凍らせています

冷凍庫などではなく、マイナス30℃のアルコールを使い、食品を一気に冷凍している。

では、その一気に食品が凍っていく瞬間をスゴ撮。

生のお刺身盛り合わせを真空パックに入れ、マイナス30℃のアルコールに浸す。

すると、みるみるお刺身の表面が白く凍っていく。

スローカメラで凍った瞬間を見てみると、お刺身の中心から、だんだんと表面に氷の膜が広がっていくのがわかる。

この方法で凍らせた際の食材へのダメージは少なく、解凍した後もおいしさをそのまま保つことができるという。

渡邊渚アナウンサー:
一度冷凍されたとは思えないくらい新鮮です!

巣ごもり生活が続く中、二ーズに合わせて冷凍食品は今後もますます進化していくかもしれない。

(「めざましテレビ」『スゴ撮』2月22日放送分より)