コロナ禍の中でも子どもたちに「遊ぶ」楽しみを

新型コロナウイルスの感染が収まらないなか、「子供に外遊びをさせたいけど、感染が心配」という人もいるのでは? 「マメ先生」の愛称で有名な子育ての専門家に、自宅で簡単にできる外遊びを聞いた。

母親A:
(外遊びは)めちゃくちゃ不安です。そこに(ウイルスが)ついていたらどうしようとか。あと、いっぱい子供たちがいる中でうつし合わないのかとか

母親B:
9時前くらいから来ている。なるべく人が少ない時に来て、お日様が出てくると混むので、そしたら帰ろうかなみたいな

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自宅のベランダや庭でできる、おすすめの外遊びを教えてくれたのは、教育番組にも出演する玉川大学教育学部の大豆生田啓友教授。「マメ先生」の愛称で子育て本も執筆。自身も3人の子供を育ててきた子育てのプロだ。

玉川大学教育学部の大豆生田教授:
外遊びは小さな子供の成長にとって、とても大切だと考えています。自然というのは、子供たちにとっては色んな知的好奇心を育むものです

1つ目は「手作りシャボン玉」。
用意するのは固形石鹸とおろし器。他にストローやお湯も使う。

石鹸をおろし器で削り、削った石鹸をお湯で溶かす。

ストローはハサミで切り込みを入れ、花のように開く。

ストローに息を吹き込むとシャボン玉が…。

大豆生田教授:
洗剤を作ったとき強さがあるかどうかによって、うまくいったりいかなかったりするので、それは色んなものを足していただいたりしながら、作るプロセスも楽しんでいただけると良いかな

さらにストローを折って、角を少し切り、穴をあけておくと、シャボン液の吸い込み防止に。小さなお子さんでも安心だ。

続いては、子供たちが大好きな「光る泥だんご」。
用意するのは土と水だけ。今回使ったのは、ホームセンターで売っている園芸用の「ケト土」と「川砂」。水持ちがいいケト土とさらさらした川砂をまぜて、水を加えてひたすら丸める。

大豆生田教授:
極端に言えば、光らなくてもいいんです。小さい子たちは、とにかく丸めて固まるだけでも楽しいし。泥団子って結構ヒビが入ったりして、ヒビをどう克服するかも子供遊びの中ではとっても重要な課題です。うまくいかなくても、どう乗り越えていくかが遊びとしてはすごく大事。それぞれの年齢や発達によって、色んな楽しみ方をしていただければよいかなと思います

固まりやすそうな土などを自分たちで探すのも、子供にとっては十分な遊びに。ちなみに作り方を極めれば「光る泥だんご」にも。

最後は、自然を生かした芸術「石ころアート」。拾ってきた石に、絵具で好きな絵を描くだけ。

この外遊びのポイントはお日様の日差しで乾かすこと。

大豆生田教授:
日光に触れることが、基本的には子供の健康の観点から大切ということもあります。自分の感覚で好きに表現するという経験は、気持ちが晴れやかになったりする。それをまた部屋の中に飾ると、自分がこんなに素敵なものを作ったんだという自尊心にもつながってきます

外で遊んでも大丈夫?と思っている親へ、先生は…。

大豆生田教授:
コロナのことは、本当に小さなお子さんを育てている親御さんからすると、すごく心配が大きいと思うんです。ついつい密室の中で不安だけが大きくなってしまうことも、きっとあるだろうと思います。ですから少し気持ちを切り替える機会、少し外に出ようとか、こんなことを今日は楽しんでみようということを、身近なところから始めてみることが、意外と今まで親子でこんなことしなかったなという発見にもなる機会かなと思っています

(東海テレビ)

東海テレビ
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