独特な“もちもち感”の虜に…桑名の新名産「もち小麦」
三重県桑名市の「MuGi cafe」は、地元で作った「もち小麦」を使ったトーストやパンケーキが人気のお店。
桑名市の商店街にある可愛らしい外観のMuGicafe。店の看板には麦のイラストが描かれている。
この記事の画像(14枚)店内は古民家のような雰囲気。昭和初期の建物を改装したものだ。
このカフェでは、桑名で育てている桑名もち小麦を使ったスイーツなどがいただける。
桑名もち小麦は、MuGicafeの店主で食品の卸もしている保田さんが農家に協力してもらい、10年前に作った。桑名の新しい特産品になるようにと普及に力を入れている。
地元のパン屋さんとのコラボ商品「ふれんちとうすと(850円)」。可愛らしい見た目で、ふわふわなのが伝わってくる。
食べてみると、パンとは思えないほどモチモチの食感。もち小麦は想像以上に粘り気を感じられて、「プリンのよう」と言うお客さんも多いそうだ。
さらに粘り気を感じられるのが、「桑名もち小麦パンケーキ(800円)」。
お餅や白玉とも違う、一般的なパンケーキとは全く違う食感で、噛むとしっかり跳ね返される弾力がある。
この桑名もち小麦のモチモチ感を活かした「おもちパスタ(400円)」も販売されている。
パスタといえばアルデンテの固めの食感だが、日本人に合う「ナシデンテ」の和パスタを楽しめる。
保田さんの有り余るもち小麦への思いは、麦で作られたストローを作ってしまうほど。注文時に希望すると、麦ストローで飲み物をいただける。
桑名もち小麦のプロジェクトは10年前に立ち上げた。種蒔き祭りや麦踏み、かかし作り、収穫祭とやっていく。
麦踏みは成長した麦の芽を、足で踏みつける作業。「麦がかわいそう」という子供もいるが、「みんなも怒られて考えて強くなるんだよ」と説明をすると、納得して踏んでくれるそうだ。
麦は6月に収穫するが、その時期を初夏なのに「麦秋」と呼ぶ。こうしたことも含めて、麦を知ってもらう活動を続けている。
(東海テレビ)