急速に発達した低気圧と今シーズン一番の強い寒気の影響で、日本海側を中心に広範囲で猛吹雪や大雪となっていて週末は警戒が必要だ。
こんな時は、暖房やあたたかい風呂に頼りたくなるものだが注意してほしいことがある。

「外気温が0℃以下で凍結恐れ」メーカーが呼びかけ

石油ファンヒーターや給湯機などを取り扱い、石油暖房機器・家庭用暖房機器分野でトップシェアを誇る総合住宅設備メーカー・株式会社コロナが「給湯機の凍結予防方法」についての呼びかけを行っている。

「今週末にかけては、強い寒気が到来する見通しとの予報も出ています。 外気温が0℃以下になると、給湯機の配管内の水が凍結して、お湯や水が出なくなる場合がありますの で、給湯機の凍結予防方法についてご案内いたします」

呼びかけているのは、
・エコキュート/ネオキュート(電気給湯機)
・電気温水器
・石油給湯機(水道直圧式)
・石油給湯機(貯湯式)

の給湯機の凍結予防法についてだが、給湯機器は気温が下がると機器内部の凍結を予防する構造になっているものの、接続されている配管までは凍結を予防できず、キッチンやシャワーのお湯側の蛇口から「お湯も水も出なくなる状態」となるおそれがあるという。

そのため、以下の予防法を実践してほしいとしている。

「エコキュート/ネオキュート」「電気温水器」については、まずブレーカーをOFFにしないこと。
「石油給湯機(直圧式)」の場合はリモコンの運転スイッチを「切」にすること、「石油給湯機(貯湯式)」の場合はリモコンの運転スイッチを「入」にした上で給湯温度設定を「F」にすること。
これらをした上で、浴槽の循環口より10cm以上水を残しておくことで凍結が予防できるという。

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特に寒さが厳しい時の凍結予防策

また、外気温がマイナス15度以下になるときや、マイナス15度以上でも風があるときなどは「特に寒さが厳しい時の凍結予防策」が必要。

「エコキュート/ネオキュート」「電気温水器」については、同様にブレーカーをOFFにしないこと。
「石油給湯機(直圧式・貯湯式)」は電源プラグをコンセントから抜かずに、リモコンの運転スイッチを「切」にする。

続いて、浴槽の循環口より10cm以上水を残した上で、給湯栓が「サーモ付混合水栓」「シングルレバー混合水栓」の場合は、給湯栓のレバーを最高温度側にして、1分間に約400ccの水(太さ5mm)を流したままにすることで凍結が予防できるという。

備えとして覚えておきたい予防策だが、では実際に今週末の強い冷え込みで「給湯機器が凍ってしまった」という時の対処法についても株式会社コロナにお話を伺った。

凍結してしまったら「熱湯はNG」

――基本として、給湯機器が凍結してしまうことでどんな不具合が起きる?

給湯機器が凍結すると、機器内部の部品の破損や水漏れにより、故障の原因になります。よって、給湯機器のブレーカーやコンセントは切らないでください。機器以外の配管が凍結した場合はキッチンやお風呂(シャワー)のお湯側の蛇口からお湯も水も出なくなる状態となります。


――これらの予防法は他社メーカーの機器でも同様?

他メーカーの給湯機器の構造等を全て把握している訳ではありませんので、完全に同様であると申しあげることはできませんが、基本的には同様と考えております。


――凍結してしまった時の対処法は…

熱湯をかけるのは厳禁です。急激な温度変化で金属の管が裂けます(破裂します)。
熱湯ではなく、ぬるま湯や水で少しずつ溶かす方もいらっしゃるようですが、凍結は機器と配管の接続部から発生することが多く、接続部は奥の方にあり作業が難しいほか、破裂しやすい場所でもありますので、自然に溶けるのを待つことをお勧めします。

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「蛇口を開いても、お湯も水も出ない」「蛇口の水は出るが、お湯が出ない」「風呂のお湯張りができない」といった症状が現れるなど、実際に凍結してしまった場合は、すぐに溶かそうとして熱湯をかけるのは破損の原因になるためNG。

・気温の上昇により自然に解凍するのを待つ
・給湯栓から水が出るようになったら、機器や配管から水漏れなどがないか確認してから使用する

といった対処が必要だという。

また、基本的にはどの給湯機器も同様の予防方法が有効だというが、機種により予防方法が異なる場合もあるため、実際に使っている給湯機器のメーカーや、石油給湯機なのか・ガス給湯機なのか?といったタイプを確認した上で、取り扱い説明書をチェックするなどして安全に予防を行ってほしい。


――その他、覚えておきたい正しい給湯機器の使い方はある?

凍結防止の大前提とも言えますが、給湯機器を設置する際などには、付属の工事説明書に基づいて、配管に保温材や凍結防止ヒーターで巻いて保温していただくことが基本です。そのうえで、浴槽の水張りや通水による凍結防止を行っていただくことが重要です。保温材などは雪国では比較的行われている対策だと思いますが、それ以外の地域では行わないこともあるようです。

なお、通常は外気温が0℃以下になると凍結しやすくなりますが、風があたる場合などでは、外気温が0℃以上でも凍結することがあります。暖かい地域であっても工事業者のご相談のうえ、保温材やヒーターの使用をお勧めいたします。

配管に保温ヒーターを巻く作業(株式会社コロナ提供)

厳しい冷え込みが予想される今週末。給湯機が使えないという事態にならないように、できる限りの備えをして安全に過ごしてほしい。