本物の食材を使った一風変わったインテリアが話題となっている。

それがこちら。

心を満たす、本物のパンの明かり。パンは食べて美味しいだけでなく、人を暖かい気持ちにさせる力がある

Twitterに投稿されたのは、なんと本物のパンの中にライトが入っている「パンプシェード」という商品。パン自体の色合いとライトの光がマッチして柔らかく、癒される雰囲気だ。

「パンプシェード」を製作・販売しているのは「PAMPSHADE」。

「パンプシェード」は「PAMPSHADE」のオンラインショップで購入することが出来る。パンの種類は、クロワッサン・クッペ・シャンピニオン・バゲット・トースト・バタール・ブール。バリエーション豊かなラインナップとなっている。

「パンプシェード」
「パンプシェード」
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Twitterでは「暖かな雰囲気を感じますね」「パン好きにはたまらないアイテム」などの声があり、話題となっている。

2006年から販売しているというが、なぜパンの中にライトを入れようと思ったのか?そして、本物のパンでできたライトをずっと使えるようにどんな加工をしているのか?販売元の「PAMPSHADE」の担当者にお話を伺った。

大好きなパンが廃棄されるのが辛かった

トースト(電池タイプ)6800円
トースト(電池タイプ)6800円

ーーなぜ作ろうと思った?

過去にパン店で働いていた頃、パンが大好きになりました。パンは温かくって一点一点少しずつ違った顔があり、見ているだけで何だか笑顔になってしまう不思議な魅力があると思っています。

大好きなパンが売れ残ってしまったら廃棄されてしまうのが耐えられず、「パンは食べるだけでない魅力がある」と言う考えのもとパンを素材としたアート作品を作成し始めました。


ーー制作手順を教えて

パン店から廃棄のパンを回収する→パンをくり抜く→防腐・防カビ・防虫加工を施す→LEDライトを組み込む。


ーーこだわりは?

本物のパンを使用すること、パンの風合いをできる限り損なわないように仕上げることです。

パンをくり抜く
パンをくり抜く

パンを加工する技術は確立されておらず全てが手探りだった

ーー難しかったところは?

パンを加工する技術は確立されていないので、全てが手探りの状態からのスタートでした。

使用する溶剤の選定、その方法も全て手探りでしたので5年以上もかかりました。現在も最適な方法を模索しながら制作しています。


ーー何パンが難しかった?

クロワッサンの生地は非常に脆く、デリケートなため扱いには非常に神経を使います。

少しでもコーティングに不備があるとバターが染み出してくるため、何度もコーティングの作業を繰り返す必要があり、時間と手間がかかります。

クロワッサン(電池タイプ)6800円
クロワッサン(電池タイプ)6800円

ーーどれくらいの期間使える?

基本的に半永久的に使用いただけます。


ーーパンは腐らない?

腐りません。

パンを腐らせない工程は企業秘密なのですべての工程を回答することはできませんが、パンに溶剤を塗り、いくつかの工程を経てパンに腐らない加工を施します。

パンに溶剤を塗る
パンに溶剤を塗る
LED配線
LED配線

一番人気はクロワッサン

ーー一番人気は?

クロワッサンが一番人気です。


ーー利用者の声は?

「パン好きにはたまらない」「パンの明かりを見ていると幸せな気持ちになる」などのお声を頂いております。


ーー反響はあった?

初期は国内のみでの発表でしたが、現在は世界13ヵ国以上に輸出を行っています。最近では海外のメディアからの取材も増えてきました。

左:クッペ(電池タイプ)5445円 右:ブール(コンセントタイプ)12400円
左:クッペ(電池タイプ)5445円 右:ブール(コンセントタイプ)12400円

パン店に勤務していた頃に抱いた廃棄されている大好きなパンを救いたいという思いから、全てが手探りの状態でスタートしたというが今では海外にも輸出しているという。

本物のパンを使用した「パンプシェード」の温かさ、独特な質感を体感したい人はチェックしてほしい。
 

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プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

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