子どもの足は、どんどん大きくなる。靴のサイズは合っているのか、足の形に影響は出ていないのか。そんな不安を抱える保護者は多いのではないだろうか。富山市のウォーキング専門店で、小学1年生の2人が足の状態を調べてもらった。見えてきたのは、子ども一人ひとりで違う足の特徴だった。

運動好きの小1、母の心配は「靴のサイズ」

運動が大好きな小学1年生の2人。こうしろうくんの目標は「足が速くなりたい」、はくくんの目標は「剣道の名人になりたい」だ。
だが母親の地元友佳里さんには気になっていることがあった。

「靴のサイズがあってなくて、足の形が変わるんじゃないかと思って、運動神経に影響があるんじゃないかと思って心配です」
5000人以上の足を見てきたエキスパートが診断

訪れたのは、富山市のアピアにあるウォーキング専門店である。迎えてくれたのは、ウォーキングマイスターの田中洋さん。子どもからスポーツ選手まで、これまで5000人以上の足を見てきたエキスパートだ。

まずは足の大きさと足の幅を測る。続いて、足が地面にどのように接しているかを調べるため、足裏のスタンプをとった。田中さんは次の点を見ているという。
「アーチの高さ、足の指が浮いてないか足の裏に問題ないか見ています」
足の形は一人ひとり違うというのが田中さんの考えだ。
こうしろうくんは「ほとんど浮き指」
足が速くなりたいこうしろうくんの足を見た田中さんは、こう指摘した。

「ちょっと指浮いちゃってるね。両方とも浮いていますね、ほとんど浮指です。浮指っていうことは、ほとんど指先の筋肉とか靭帯使ってないということですよね」
かかとが外側に曲がっていた
一方、剣道がうまくなりたいはくくんの足はどうだったのか。

「かかと、こっち、曲がっていっとるがわかりますか?こっちの方がひどいね。右の方が曲がってますよね。これが理想的な足、だから、はくくんはちょっと曲がっていらっしゃるんだよね。かかとの骨が外側に向いている」
足裏のスタンプにも違いが表れていた。
「この辺に圧がかかっていてこっちは浮いちゃっているんですね。だから体までかたがってくるはずですよ。右肩が落ちている」
なぜ起きる? 17~18歳までは「どんな風にでも変形」
浮き指やかかとのゆがみは、なぜ起きるのか。田中さんによると、歩き出してから17~18歳までは成長期にあたる。


「成長軟骨っていうのはここにありまして、それがどんどんどんどんと骨化していって、大人の骨になっていくんですけど、その段階でまだどんな風にでも変形していくんですよ」
成長期の足を支える「インソール」

その成長期の足を支えるのにおすすめなのが「インソール」だという。
田中さんは、普通の靴に入っている中敷きは柔らかいものが多いと説明する。はくくんの場合、その中敷きではかかとが曲がる動きをそのまましてしまう。一方、深く作られたインソールなら、スポッと入れるだけで内側の土踏まずの部分が支えてくれる。履けば足が動かず、固定されるという。

実際にインソールの上に乗ってみると、違いは明らかだった。
「さっきよりもまっすぐになっていますので」
はくくんも笑顔で話した。

「歩きやすい!いい感じ!」
足元は体の「基礎」 しっかり支えることが大切
田中さんは、足元の大切さを建物に例える。
「人間の足元というのはですね、10階建てのビルディングだとしますと、一番基礎の部分なんですね。基礎が曲がっていると、3階の立て付けが悪くなったり、5階が歪んだり、人間の体も一緒なんですよ。姿勢良くなります。怪我もしにくくなりますので、足元をしっかり支えてあげるということが大事かと思います」

成長期の足は、まだ変化の途中にある。わが子の足の状態が気になる方は、一度専門家に相談してみてはどうだろうか。
(富山テレビ放送)

