これからの紅葉シーズン、多くの人出が予想される京都。
そんな大混雑シーズンを前にした3日、京都市右京区の通りには多くの人が詰めかけていました。
一方、早くも2割ほど紅葉が色づき始めたのが、学問の神様・菅原道真公を祭る北野天満宮です。
訪れた人は「(紅葉が)だんだん色づいてくるのがわかって楽しい」と話します。
そんな京都で3日、外国人観光客が長蛇の列を作っている場所がありました。
世界各国の旅行客が「ビューティフル!ワンダフル!」「アメージング!」「ゼッケイ(絶景)という…」など、口々に絶賛する先にあったのは、懐かしさを誘う、赤と黒の車体。
京都の渓谷沿いを走る“嵯峨野トロッコ列車”です。
紅葉の最盛期、赤や黄色に染まったアーチの中をゆっくりとくぐり抜けるその姿は、まさに日本の伝統美を思わせます。
列車が近づくと、駅員さんはまず「プリーズゴーバック、プリーズゴーバック(お下がりください)」と英語でアナウンス。
そして、走り出したトロッコの車内を見ると、予約だけでほぼ満席。
お客さんの約7割が外国人だということです。
3日は紅葉の色づきにはまだ少し早い状況。
ですが、吹き抜けの列車内から渓谷の自然や風をじかに感じられる他にはない体験に、お客さんは大興奮!
そのためか、景色を見ようと思わず席を立ってしまう人もいて、「お座席のお客さまは恐れ入りますが、立ち上がらず座ったままで…」とアナウンスされるひと幕もありました。
そんな大盛況の嵯峨野トロッコ列車が今、特に注目されているのには、もうひとつ訳が…。
のべ3000万人を乗せてきたこの風情ある車両は、老朽化を理由に2026年いっぱいでの引退が決定。
紅葉の中を駆け抜ける姿も今シーズンで見納めなのです。
約30分にわたる“レトロトリップ”を終えたお客さんからは、「パナマには、こんなにすてきな列車はないわ。今年が最後と聞いて、とても悲しいわ…」「トロッコみたいな列車はずっと続いて(ほしい)。古くはないと思う。」「この列車、最初で最後だから貴重だなって。(新しい車両になったら)行きます!また行きたいです」といった声が聞かれました。
運行する嵯峨野観光鉄道によると、2027年からは新型のトロッコ列車がお目見えするとのこと。
嵯峨野観光鉄道 総務部の吉田淳担当部長は「さらなる安全性の向上とさらなるサービスを提供しようと、(現在の車両は)12月まで運行が残っていますので、元気に走り続けてほしい」と話しています。
