トルコ中部の農業地帯コンヤで突然、超巨大な陥没穴が次々できている。その数は700個以上。また家屋が一瞬で傾く被害も。危険を回避するため地盤の動き等を計測し、陥没穴の発生を予測する事業が開始。水なし農業への転換も待ったなしの状況だ。
700個超の巨大穴 住民を襲う“陥没の恐怖”
畑の真ん中に現れた巨大な穴。直径は約28メートル。穴のそばにいる記者と比較するとその巨大さが分かる。
穴の深さは35メートルほどで、11階建てのビルに相当し、落ちれば危険な状況だ。
畑で働く男性は当時の恐怖を語る。
「戦闘機が襲ってきたような音ですぐに起きあがって見たら、畑の中から煙が上がっていました。穴が大きく開いていてとても怖かったです。あっちにいったりこっちに来たりうろうろして夜は全然眠れませんでした」
トルコ中部コンヤの農業地帯では近年、こうした穴が次々と現れ、その数は実に700個以上にのぼっている。
しかし、異変が起きているのは畑だけではない。
家が突然、ひび割れ傾く被害が相次ぐ
陥没穴が多発している地域にある家屋が突然、傾く被害が相次いでいる。
2024年、地盤が沈下したという家の中を見せてもらうと、耐震にも影響が出るとみられるほど多くの壁にひび割れができている。
床は置いたオレンジが勢いよく転がっていくほど傾いていた。
家の住民は突然の出来事だったと話す。
「大きな音がして、急に壁にひびが入りました。家が大きく傾いて、至る所、ひびだらけです。怖かったので、慌てて外に飛び出しました」
家が傾いたのは早朝で、住民は飛び起きてすぐに外に出た。
その後、トルコ当局が調査し、傾いた家は倒壊の危険があるとして住まないよう通達があった。
一方で、生活を再建するための支援金などは受け取っていないという。
しかし、住民は生活の基盤があるこの場所を離れられないため、近くに新たな家を建てたというが、陥没への不安は残ったままだ。
「新居を建てましたが、陥没穴がまたできるのか、見当もつきません。しかし、他に選択肢がないので仕方がないんです」

