整備方針が決まっていない九州新幹線長崎ルートをめぐり、来年度から予定されているルートを特定しない「環境アセスメント」に向けて、国と佐賀県は佐賀空港周辺を含む23カ所で地質調査を行うことを決めた。
ルートを特定しない「環境アセス」へ
佐賀県の山口知事と国交省の水嶋事務次官(当時)は今年7月、整備方針が決まっていない九州新幹線長崎ルートの「新鳥栖-武雄温泉」間の整備をめぐり、特定のルートを前提としない環境アセスの実施などについて合意した。

環境アセスメントは来年度から始まる予定で、10月23日、国、県、鉄道・運輸機構から13人が参加して2回目の技術検討会が佐賀県庁で開かれた。

その結果、環境アセスの実施に向けて、ボーリング調査など県内23カ所で地質調査を行うことで合意した。
調査地点 10カ所程度→23カ所へ
国側は当初、調査地点を「10カ所程度」と提案していたが、県が見直しを求め倍増した形となった。

国土交通省鉄道局 小林太郎 次長:
影響の範囲は全てしっかりカバーしていくということについては、前回のカ所数(10カ所程度)だと少しわからないところがあるんじゃないかと。県の皆さんがご安心いただける範囲でどこまでやるのが良いのか調整した結果、この数(23カ所)が適切ではないかと

国と県が合意した「環境アセスメント」は新幹線のルートを特定せずに実施するというもの。このため事前調査の範囲が注目されることになる。
調査の範囲は…佐賀駅~佐賀空港周辺
23地点で行われる地質調査の範囲は、佐賀駅から佐賀空港周辺まで及ぶ。
事前調査は今年11月中に始まる見込みだ。

佐賀県地域交流部 寺田博文 部長:
事前調査を今年度しっかりやることが大事だと思っておりますので、国交省と機構さんと一緒になって、地元調整もありますので、しっかり協力してやっていきたい

一方、九州新幹線鹿児島ルートからの分岐については、「高速で分岐する場合、分岐する場所には175m以上の連続した直線区間が必要」などの検討事項が示され、今後引き続き議論を進めるという。

