シリーズでお伝えしている「みやぶれ詐欺」。SNSによる投資詐欺が増えているが、中でも目立つのが「動画」を使った手口だ。
札幌で4000万円を超える被害が報告された。
きっかけはYouTubeだった。
動画広告からLINEに誘導
6月、札幌市白石区の60代男性がスマートフォンで動画を見ていたとき、画面に「株が5倍に増える」という広告が現れた。

男性は広告を開いてしまう。
リンク先のサイトでは、アシスタントの「モリタ」を名乗る女が男性をLINEグループに誘導。

そこでは「センセイ」と呼ばれる人物が「絶対に儲かる方法を教えます」。
「サクラ」と思われる人物も「センセイのおかげで利益が出た」とLINE。
特殊詐欺の専門家はこれが典型的な手口だと指摘する。
「そっと背中を押しながら、どんどんどんどん前に進ませていく」(ジャーナリスト 多田文明さん)
最初は30万円…最終的には「総額約4300万円」
男性はまず30万円を指定された口座に振り込んだ。
すると株価が急上昇。

さらに150万円を振り込んだが、銀行の送金には上限があるため、新千歳空港などで証券会社を名乗る人物に直接現金を手渡した。
その額は、合わせて約4300万円になった。
しかし配当が「8億円」となったのを見て、かえってびっくりしてしまいAIに質問。

AIが「それは詐欺の手口です」と回答したため、警察に相談し、だまされたことを知った。
「心のどこかで投資をしないといけないと思っている人が非常に多い。10万円や5万円なら失ってもいいやと思ってやってしまう。これがダメ」(多田文明さん)
「SNSによる投資詐欺」が近年急増
物価の上昇や老後の不安などから「貯蓄から投資へ」という流れが広がる中、SNSによる投資詐欺が2024年から急増している。

2026年、北海道ではすでに前年を超える114件が確認された。
中でも増えているのが「動画」を使った手口だ。

2024年から2025年にかけて、TikTokは417件から830件と2倍に。
YouTubeは1229件で、約21倍に跳ね上がっていた。
「最近よく聞く。私が(投資のYouTubeを)見るのでなおさら(広告が)来るのか」(60代男性)

また著名人の写真を勝手に使い「この人なら安心」と思わせる手口も増えている。
「こんなうまい話はない。でも信じちゃう方もいるのかな」(50代女性)
「かなり知名度があるのに、強く勧めるのは怪しい」(70代男性)
「ずっと増え続ける投資はない」
「投資は一獲千金ではないので、リスクがある。リスクに対してひとつもしゃべっていない広告は危ないと思ったほうがいい」

「最終的にはお金を引き出せなくて、やっと被害に気付くことになる。とにかくずっと増え続ける投資はないと思ってほしい」(多田文明さん)
