冬を目前に控え、家計を直撃する灯油の値上げ。
コープさっぽろは、10月1日から灯油の定期配送の価格を全道一律で1リットル当たり15円上げると発表した。
この値上げで、札幌市の灯油価格は1リットル当たり159円と過去最高の値段になる。
「灯油159円」27年前の3倍超に
灯油159円は、2026年3月のレギュラーガソリンの値段と同じという異常事態に、道民は。
「困りますね。年金生活の人は大変だと思う。何かで節約しないと」
「いっぱい着込んだりして工夫してみる」(道民)
灯油の1年の最高値を見ると、27年前の1999年は44円ほどだったが、2026年は3月で153円あまりと、3倍以上に高騰している。

灯油宅配業者によると、今回の値上げは、イラン情勢の緊迫化による原油価格の高騰で、仕入れ価格が大幅に上がったためだと説明した。
しかし、灯油はガソリンや軽油と同じく、現在約51円の補助金が出ている。
なぜ、灯油だけが上がるのか。
「原油がほぼ入ってこない。精油する原料がない。軽油も高くなり、配送料、人件費アップも重なっている」(中和石油 小原隆宏本部長)

原油不足に加え、宅配にかかる経費高騰も背景にあり、今、国内では灯油そのものが不足しているという。
「夏場に灯油を備蓄して購入していく形を取っていたが、備蓄しなかったという状況もある。まさか灯油がこういう(高値の)状態になるとは、誰もが予想していなかった」(中和石油 小原さん)
世界的な灯油不足で灯油の在庫が不足し、争奪戦が起きているという。
「なくなることはないと思うが、まだまだ高値になる可能性もあると思う」(中和石油 小原さん)
灯油は2025年並みの量を確保していると話すが、場合によっては何らかの制限がかかる可能性も。
この冬の家計の負担は、さらに厳しくなりそうだ。

電気・ガスも値上げで家計直撃
灯油のみならず、電気代とガス代も値上げに。
9月に9266円分使用したのと同じ量の電気を使った場合、10月では10552円と1286円も上昇、1万円を超えてくる。
理由は、政府からの補助金が終了するほか、託送料金(送電線や変電所の利用料)が値上げとなるため。

ガス代も値上げへ。
9月に6472円だったのが、10月だと6990円に。518円のアップとなる。

補助金が終了することに加え、原料価格の高騰が理由だ。
灯油も電気もガスも…道民にとっては悩みの多い冬となりそうだ。
