これから旬を迎えるミカン。「農家を変えた」といわれた或る品種の生産現場を訪ねた。
ブランドミカン『北原早生』
福岡県内有数の早生ミカンの産地、みやま市。JAみなみ筑後の山川選果場で、いま出荷のピークを迎えているのが”極早生(ごくわせ)”ミカンだ。大きさや傷などを入念にチェックする作業が続けられている。

「(ミカンの品種はどれくらい?) 極早生から遅い品種まで入れると大体10品種くらい。他の産地に比べると皮が薄くて、水はけの良い土地でつくられているので、糖度も高く、美味しいのが山川ミカンの特徴です」と話すのは、JAみなみ筑後山川選果場長の久良木喜史さんだ。

なかでも特におススメというのが、みやま市が誇るブランドミカン『北原早生』。一体、どんな品種なのか、生産農家を訪ねた。

小高い山を登った、あたり一帯にミカン畑が広がっている。目の前に色鮮やかなミカンが生っている。このミカンは全て『北原早生』だ。

地元の農家が発見した突然変異種
『北原早生』は、2001年に地元の農家が発見した突然変異種。

糖度が12度以上と従来品種より2度ほど高く、色が濃いのが特徴だ。

ミカン農家の山下嘉久さんは「夏の干ばつで、木が萎れたりしていたので、水やりとかをして栽培するのが大変だったが、干ばつで実に水分ストレスがかかって、味が濃縮されて美味しいミカンに仕上がった。過去最高(の出来)に近いのではないか」と自信を見せる。

早速、試食させてもらった記者も「収穫仕立ての北原早生、いただきます。外側の皮が薄いですね。う~ん!甘い!すごく甘くて、またコクのある甘さですね。おいしい!」と舌鼓を打つ。

25年前にこの『北原早生』が発見されてから、農家を取り巻く状況は大きく変化したという。

「北原早生は、高い値段で取引されているので、農家の手取りも増えて、生産者の意欲をかき立てる。そういった品種になりました。若い生産者が増え、ミカン農家にとっては救世主になりましたね」(ミカン農家 山下嘉久さん)

地域を支え、消費者を笑顔にする秋の味覚。『北原早生』の出荷は11月中旬まで続く。
(テレビ西日本)

