10月からで酒税法が改正され、ビールが安くなった。
逆に発泡酒は値上げとなったが、定番のビール風飲料が今、本格的なビールに進化する動きが出ている。
何が起きているのか調べてみた。
発泡酒が「ビール」に進化?
札幌市内の総合ディスカウントストア。
10月発売のアルコール飲料が登場していた。

「10月6日発売のサントリーの『生ビールの金麦』」(MEGAドン・キホーテ新川店 斉藤貴弘副店長)
サントリーのビール「金麦」。
この商品は、以前からなじみのある飲み物だが…。
「(Q:『金麦』は発泡酒では?)金麦はリニューアルして、発泡酒からビールに生まれ変わった」(斉藤副店長)

ビール類のアルコール飲料は、麦芽が50%以上含まれるか、副原料を使うかによって、ビールと発泡酒に分類される。
ビールより安い発泡酒は、これまで一定のビールファンのハートをつかんできたが、今回の酒税法改正で…。

「サントリーの生ビールは、税込みで10円ほど値段が下がっている。一方で、発泡酒カテゴリーとして残る商品は、12円ほど上がっている」(斉藤副店長)
9月と比べ、10月からビールの酒税は9円ほど下がり、発泡酒は7円ほど上がった。
小売価格にも反映され、この店ではビールは190円前後、発泡酒は170円前後となり、価格差が縮まった。
これを見越して、9月は各地で駆け込み需要が増加。
大手4社の発泡酒の販売数量は、前の年の同じ時期より12%増えた一方、10月は…。
「9月末の駆け込み需要に伴い今月は発泡酒の売り上げが低くなった」(斉藤副店長)
進む「発泡酒のビール化」
10月は緩やかなスタートとなっているようだが、ここで新たな動きが出ている。
『発泡酒のビール化』だ。

サントリーは発泡酒の看板商品「金麦」を、麦芽含有量や製法をビールと同じくし、正真正銘のビールとしてリニューアルした。
ただ、価格は発泡酒時代とほぼ変わらず、この店では164円で販売されている。
「表示はビールになっているんですね。買ってみようかな」(来店客)

ビールに「昇格」とも言える状況なのに、なぜ安い設定にしたのだろうか。
「麦芽の含有量を上げてビールになるにもかかわらず、価格帯がそのままな理由は、「金麦」は元々ブランドとして手に取りやすい価格と味わいを目指していたから」(サントリー北海道営業本部 田村萌佳さん)
発泡酒が値上がりする中、消費者になじみのあるブランド名を残しつつ、「手ごろな価格帯のビール」を目指したリニューアルだった。

「(金麦は)日々の食卓・日常になじむようなブランドとして訴求している。北海道は土地柄ご飯がおいしい場所なので、北海道の皆様に一番愛してもらえるビールになりたい」(サントリー北海道営業本部 田村さん)
気になるお味は…?
「ビールになった「金麦」ご用意しています!」(店員)
気になるのは、味。
発売に先駆け、8月、札幌市のビアガーデンでは試飲する機会があった。

その味わいは?
「おいしい。負けてないよ、プレミアムモルツに。毎晩いけます」(来場客)

発泡酒からビールへ進化する動きは、他の大手メーカーも続々予定している。
晩酌の選択肢が増えそうだ。
