子どもの不眠は「寝るのを嫌がる」、「夜更かしをする」、「ひとりで寝るのを怖がる」といった形で現れることがあります。急に甘えん坊になる“子ども返り”もよく見られる反応です。
テレビやスマートフォンで繰り返し流れる衝撃的な映像は、子どもの心に強い影響を残すことがあります。できるだけ見せないようにし、子どもの前で地震の怖い話をするのも控えましょう。
代わりに、一緒に絵本を読む、楽しい話をする、手をつないで眠るなど、「大丈夫だよ」と安心させる時間をつくってください。
大きな子どもでも、不安なときは添い寝をしてあげるとよいでしょう。
4週間以上続くときは相談を
震災後の不眠の多くは、時間とともに和らいでいきます。
ただし、4週間以上不眠が続く、悪夢や強い不安、気分の落ち込みが続く、日中の強い眠気や意欲の低下がある、といった場合には専門的なサポートが必要なこともあります。一人で抱え込まず、医師や保健師などに相談してください。
また、眠れないからといってお酒を睡眠薬代わりにするのは控えましょう。
寝つきは良くなっても眠りが浅くなり、夜中や明け方に目が覚めやすくなります。
震災前から睡眠薬を飲んでいる方は、自己判断で量を増やしたり急にやめたりせず、手持ちが少なくなったら早めに医療スタッフに相談してください。
三島和夫(みしま・かずお)
秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座教授。医学博士。秋田大学医学部医学科を卒業後、同大精神科学講座講師、同助教授、アメリカ・スタンフォード大学医学部睡眠研究センター客員准教授などを経て、2018年から現職。

