おととしの能登半島地震で液状化被害を受けた新潟市江南区で市が実施している試験施工。10月13日、地下水のくみ上げが始まり、地盤沈下量などの計測もあわせて行われています。
能登半島地震の被災地で新潟市が行う方針の街区単位の液状化対策。
市が採用する地下水位低下工法は集水管で地下水を集めることで地下水位を下げ、液状化しにくい状態をつくるものです。
新潟市は、工事の効果や安全性を確認するための試験施工を江南区天野地区の曽野木ことぶき公園で行っていて、10月13日、地下水の排出を開始しました。
【松村道子アナウンサー】
「集水管で集められた地下水は毎分30L排出され、排水路に流れていきます。排水前には地表から75cmだった地下水位は、すでに地表から1m以上まで下がっていて、このまま3mまで下げる計画です」
今後、半年から1年かけて地下水位や地盤沈下量を観測します。
【新潟市街区液状化対策室 坂井潤市 室長】
「今のところ、地下水の低下に関しては順調に進んでいるかなと思っている。地盤の沈下(量)も毎日観測していて、ほぼ動いていないというところが確認できたということで、第一段階としてはホッとしている」
状況地下水の排水を見学した天野地区の自治会長の一人、増田進さんは…
【天野中前川原自治会 増田進 自治会長】
「私たちが住んでいる砂の層に水があったんだと。それがああいうふうに抜けるというのは非常に驚いた。かえって地盤沈下するのではないかという一番大きな(心配)があったが、慎重な工事をしていただけて、ひとつ安心した」
最終的な合意形成に向け住民負担がネックとなっている液状化対策。
市は、試験施工を通して工事の安全性を住民に伝え理解を広げたい考えで、11月中旬以降、地盤沈下量などについて住民に説明することにしています。
