10月は「乳がん月間」です。乳がんは、女性がかかるがんの中で最も多い病気です。
今年6月に手術を受け、抗がん剤治療に向き合う女性は、自身の経験から早期発見の重要性を伝えます。
宮城県石巻市在住の宮本悠合さん、45歳。キャラクターデザインや絵本作成、画家など、アーティスト活動を行っています。
宮本悠合さん
「龍の絵を描きました。ピンクリボンにしようと思って。自分自身も乳がんで手術をしたりして、早期発見とか知ってもらいたいという思いもあって」
女性の8人に1人がかかる「乳がん」。近年は増加傾向にあり、年間10万人以上が新たに乳がんと診断されています。
日本乳癌学会元理事長の東北公済病院石田孝宣院長は…
東北公済病院 石田孝宣院長
「肥満、アルコール摂取、喫煙、出産・授乳をする方が減っていることも乳がんの発生に関係していると科学的に証明されています」
統計的に、がんは50代から罹患率が急激に高くなります。一方で…
東北公済病院 石田孝宣院長
「乳がんは30代後半から(罹患者の)数が急激に増えます。家庭もお仕事もバリバリと活躍されているそういう年代(以降に)に発生する」
宮本さんも今年1月に初めて受けた検診で乳がんが見つかりました。
宮本悠合さん
「石巻市の乳がん検診で。フリーランスなので会社員のような健康診断が無いので何も受けてなくて」
Q.自覚症状はあった?
「何もなくて、何もないからこそ怖かった」
乳がんは両方の乳房で見つかり、左はステージ2でリンパまで転移していたと言います。
宮本悠合さん
「すぐには心の整理がつきませんでした。もうちょっと(検診の受診が)早かったら違う結果になっていたのかなって」
宮本さんは、今年6月に、両方の乳房を切除する手術に臨みました。
宮本悠合さん
「手術の前日とかは悲しかったり、どうなるんだと恐怖もあったが…取れるもんなら取っちゃった方がいいと思って」
手術の1か月後から始まった抗がん剤治療の副反応で、脱毛や、関節の痛みなどの影響もあったということですが、宮本さんは気持ちをポジティブに切り替えているといいます。
宮本悠合さん
「貴重な体験だから丸刈りを楽しんじゃおうと思って、カラフルなウィッグを試しました」
“ブックマークリリー”というユニットを組み、人形師としての一面もある宮本さん。
相方の青木さんをはじめ、周囲の仲間の存在が大きな支えになったといいます。
宮本悠合さん
「金髪の(ウィッグ)は青木さんの仲間が出資してプレゼントしてくれて。大事に使っています」
青木詩織さん
「みんなでお金を出し合ってちょっといいウィッグをプレゼントしようってなって。喜んでくれたのでよかったです」
西ノ入菜月アナウンサー
「青葉区の充国寺です。お寺ですが軽快な音色が響き渡っています」
9月27日、様々なジャズが演奏される中、宮本さんは、6月の手術以降2度目のステージに臨みました。前日まで抗がん剤の影響で身体のだるさがあったそうですが、この日のためにデザインした衣装に身を包み、本番を迎えます。
宮本悠合さん
「普通に活動できることが決して当たり前ではないのだと実感して、病気になって自分の体と向き合ようになって、改めて自分を大切にすることって本当に大事だと痛感しました」
乳がんと向き合いながら、宮本さんは日常と自分自身を大切に過ごしていきます。
宮本悠合さん
「健康第一で、ゆっくり無理せず自分らしくできることを少しずつやっていきたい」
乳がんの専門医である東北公済病院の石田孝宣院長も、「乳がんの治療は、日々進化していて、怖い病気ではない。」とする一方で、「早期発見に勝る治療法はない」と話します。
乳がんと診断された人のステージ別の10年後の生存率を見ると、ステージ0で100%、ステージ1、ステージ2がともに90%以上となっていて、発見が早ければ早いほど治療法などの選択肢も広がるということです。
また、日々のセルフチェックも重要です。自分の乳房がいつもと違うなど違和感があったらすぐに専門医を受診、変化が無くても定期的な乳がん検診を受けることが自分の命を守ることに繋がります。
