アジア大会で優勝したサッカー韓国代表の選手が「軍隊には行かない」と発言し、兵役をめぐる特例制度の見直し論が高まっています。
韓国では、オリンピックで3位以上、またはアジア大会で優勝した選手は、兵役が免除され、芸術・体育要員として服務することが認められています。
韓国のサッカー男子代表は3日、愛知・名古屋アジア大会の決勝で日本を破り、金メダルを獲得しました。
しかし、優勝後、キャプテンのイ・ギヒョク選手が「軍隊には行きません」と発言したほか、ヤン・ミンヒョク選手も「兵役免除という報酬だけを見て試合をした」と話しました。さらに、パク・スンス選手が除隊時にかぶる帽子を着用した写真をSNSに投稿したことなどから、韓国国内で批判が相次ぎ、兵役をめぐる特例制度の見直しを求める声が広がっています。
イ選手やパク選手らは、自身の言動について謝罪しましたが、いまも世論の批判は収まっていません。
韓国国防省の報道官は6日、一部選手の言動について「非常に遺憾に思う」としたうえで、芸術・体育要員を含む兵役の代替服務制度について、縮小や廃止を国防改革の基本計画に反映させていく方針を明らかにしました。
また、韓国メディアによりますと、2022年から2026年8月までに兵役上の特例を受けた体育要員80人のうち、およそ8割にあたる65人がアジア大会の金メダリストだったことも明らかになりました。
韓国では少子化による兵役対象者の減少などを背景に、今回の騒動以前から制度の縮小や廃止が検討されていて、選手らの言動をきっかけに議論がさらに高まっています。
