動けなくなった登山者を背負いながら、岩だらけの山道やはしごを下りる山岳救助隊。
時にはストレッチャーで長い山道を下り…。
濃霧が立ち込める悪条件の中、ヘリで救助するケースも。
こうした映像は、いずれも2026年の夏から秋にかけて行われた山岳救助の様子です。
年を追うごとに山岳遭難が増える中、秋の登山シーズンを迎え注意することとは。
宮城、秋田、岩手の東北3県にまたがる名峰・栗駒山。
その山肌はすでに赤く色づき、“神の絨毯(じゅうたん)”の別名がつくほどの息をのむ美しい光景が広がっています。
2日は雲も多く風も強い、あいにくのコンディション。
それでも、かなり多くの登山客が。
一方で、強風が吹きすさぶ2日の気候に、「(Q. 登ってみて)寒いです。急に雨が降ってきたので…」「1枚インナー借りました。インナーがもっといると思って、寒すぎて」などと、山の厳しさを改めて痛感する人もいました。
紅葉の色づきとともに秋の登山シーズンが本格化する中、懸念されるのは急な天候の変化などによる遭難です。
長野県内で活動する民間の救助機関が公開した、この夏から秋にかけての遭難救助の様子では、腰の痛みや吐き気などを訴え動けなくなった登山者をストレッチャーに乗せ、雨が降る夜間にまたがり搬送。
別の日には約100メートルにわたり滑落した登山者が。
霧が立ち込める悪天候の中、富山県警のヘリの応援も受け無事収容する様子が映像に収められていました。
そんな長野県山岳遭難防止常駐隊、実は「常駐隊は民間人で構成される救助期間であり、出動には救助費用が発生します」としています。
実際にこの夏、救助を受けたAさんに話を聞きました。
約15年の登山歴があり、装備も十分だったといいますが「岩場を歩いていたが、岩に左足を乗せた所で滑って動けなくなった」と話します。
実はこの時足を骨折していたというAさん。
一歩も動けない状況に、命には代えられないと救助ヘリを要請。
無事、下山することができました。
その後、Aさんのもとに届いた請求額は「救助費としては13万円」だったといいます。
8月に救助された・Aさん(50代):
100万円とか百数十万円なのかみたいにドキドキしていたが、ほっとしたのが正直なところ。(Q. 登山者の備えについて)山岳保険など、ちゃんと入った上で行くようにしてもらえたら。
近年、山の遭難が増加している傾向は警察庁の資料からも鮮明に。
2025年は全国で3122件もの山岳遭難が発生しています。
救助機関の担当者は、この時期、低体温症が引き起こす遭難が増えることに注意が必要と話します。
長野県山岳遭難防止常駐隊・相川副隊長:
登山中は温かく汗をかく、環境気温が低下、風が吹くと一気に体温を奪われる。秋を夏の延長ではなく冬の始まりと思うこと。
