三重県亀山市の新名神高速道路で今年3月、6人が死亡した事故の裁判で、検察は元トラック運転手の女に拘禁刑7年を求刑しました。裁判では遺族が涙ながらに思いを語る場面もありました。
今年3月、新名神高速のトンネル内で、大型トラックが渋滞の列に追突し、炎上した事故。
家族旅行で関西方面に向かっていた静岡県袋井市の松本幸司さん(当時45)一家5人と、単身赴任先から兵庫県の自宅に帰る途中だった埼玉県の団体職員・高峰啓三さん(当時56)、計6人の命が奪われました。
過失運転致死の罪に問われている元トラック運転手・水谷水都代被告(55)は、これまでの裁判で起訴内容を認め、事故直前に「TikTokで料理を特集するショート動画を見ていて、およそ13秒間脇見をしていた」などと指摘されています。

9月10日、被害者参加制度を利用し、遺族の意見陳述が行われました。証言台に立った松本幸司さんの姉は、涙ながらに訴えました。
<松本幸司さんの姉>
「『ながら運転』という大きな枠の中の一つの事故で片付けられない。前例がないほどに、重い結果を引き起こしました」
証言台に立った遺族が、机を叩いて怒りの感情を露わにする場面も。
この時、証言台の斜め下あたりを終始見つめていた水谷被告。最後に、「遺族の方に迷惑をかけて申し訳ございませんでした」と小さな声で述べました。
検察は「結果の重大性や遺族の処罰感情は峻烈を極め、刑事責任は重大」「一般予防の観点からも、厳重に処罰する必要性が高い」などとして、過失運転致死罪では最も重い拘禁刑7年を求刑しました。

高峰啓三さんの妻:
「7年が出たとしても、私たちは納得しません」
高峰啓三さんの四男:
「(刑期が)最高の7年になったところで、父親が返ってくるわけではないので」
判決は10月20日に言い渡されます。
