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弁当店の倒産件数が過去最多になる見通し 「米の価格が下がってもほかが上がる」 食材高騰や人件費増で苦境 「地域の食を支える」30年続く店も閉店へ 生き残りをかけて新たな形の弁当も|FNNプライムオンライン

弁当店の倒産件数が過去最多になる見通し 「米の価格が下がってもほかが上がる」 食材高騰や人件費増で苦境 「地域の食を支える」30年続く店も閉店へ 生き残りをかけて新たな形の弁当も

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近くにあると何かと便利な弁当店。しかし、その倒産件数がことし、過去最多を更新する見通しとなったことがわかった。

その背景にあるのは、やはり物価高の影響だ。米は去年から価格が下がったものの、ほかの食材費が高騰。さらに最低賃金の見直しの影響もあり、人件費も負担となる見通しである。

「街のお弁当屋さん」の経営が厳しさを増す一方で、大手コンビニエンスストアでは具材を絞って価格を抑えた弁当が登場。

さらには外食産業が「食料品の消費税率1%への引き下げ」を見込んでテイクアウトの弁当の開発に力を入れるなど、さまざまな変化が見られている。

■名物は“ドカ盛り弁当” サラリーマンたちから人気

フタが閉まらないほどの“ドカ盛り弁当”が名物の大阪市内の弁当店。ごはんが「600グラムまで無料で増量可能」で、サラリーマンたちから人気を集めている。

利用客:めっちゃ食べ応えあると思って楽しみです。食べるのが好きで大盛りって調べたら出てきた。
利用客:(ごはんは)一番増やせる量にしました、600グラム。小遣いでやり繰りしてるので(助かる)。

農林水産省によると、スーパーでの米5キロあたりの平均価格は、2週連続で2000円台となった。

米を大量に扱う、こうした店にとっては嬉しい状況かと思うと、意外な実情が語られた。

大阪ドカ盛りマンモス弁当 淡路総本店 辻本真樹店長:なかなか厳しい。せっかく米価格が下がったのに、(他の食材が)上がる分でトントン。油が(去年より)1000円くらい上がっている。メインは唐揚げなので油上がるとキツい。

“ドカ盛り”弁当
“ドカ盛り”弁当
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■弁当店の倒産件数 過去最多だった去年を上回る見通し

米の価格が下がってもほかの食材は値上がりが続くばかり。

さらに来月から大阪府内では最低賃金が54円引き上げになるなど人件費も経営を圧迫している。

そんな中で、東京商工リサーチによるとことしの弁当店の倒産件数は、先月時点ですでに83件。

過去最多だった去年を上回る見通しで、身近な弁当店が苦境を強いられているのだ。

弁当店倒産が過去最多の見通し
弁当店倒産が過去最多の見通し

■人気は色鮮やかな“日替わり弁当” 原材料の値上げが厳しい

実際に関西でも年内で閉店してしまう弁当店があります。奈良県斑鳩町にある「あんばい亭」はその1つ。

コロッケにマカロニサラダ、毎日100個ほどつくられるというお弁当のなかでも人気なのは色鮮かな日替わり弁当、1つ600円である。

あんばい亭・店主 山中恵子さん(70):彩りしっかりしてたら栄養とれると思いますよ。バランス良くなるように考えています。

手作りにこだわったお弁当が売りだが、店主の山中さんは、「毎回値上げ、値上げ。原材料もサケは倍以上、米も去年高かった。薄利多売やけど、多売するほど手作りやからできないし、もうコツコツするしかないんです」と話す。

日替わり弁当 600円
日替わり弁当 600円

■「地域の食」を支える弁当 惜しまれつつも閉店

店主の山中恵子さんは自分自身の年齢のことや、物価高などもあって、30年続いた店をことし12月に閉めることを決めた。

1000円分の注文から配達もしていて地元の企業など毎日、20軒以上にお弁当を届ける。

宅配先の1人、病院の職員は「寂しいです。ほぼ毎日食べているので。病院に食堂がなく、毎日届けてもらっていた。野菜たっぷりで副菜が多いので、毎日食べても飽きません」と話す。

栄養士でもある山中さんが考えたバランスの良いメニューは「地域の食」を支えてきた。

山中さん:毎日忙しいから(閉店について)じっくり考えたことないけど、赤ちゃんで店に来た子が大きくなって大人になって。寂しいですよ。今までやってきたから。『おいしいね』って言われたらその一言で、恵まれているなと思います。

地域の食を支える
地域の食を支える

■「一点突破すぎ!」弁当 新たな形の弁当も

弁当店の厳しい経営が続く一方、大手のコンビニエンスストアでは新たな形の弁当を登場させている。

先週、ローソンから発売されたのはソーセージがびっしりと詰められた弁当。その名も「一点突破すぎ!」弁当である。

具材を1種類に絞ることで同じサイズの弁当よりも価格を最大5割抑えているということだ。

日用品なども販売する「ローソンストア100」でも、「だけ弁当」と称したお手頃価格の弁当を販売。あの手この手で低価格の弁当を実現している。

「一点突破」な弁当
「一点突破」な弁当

■テイクアウト商品の強化 背景に“消費税率引き下げ”

さらに、新たに弁当に目をつける企業も。テイクアウト専用(の弁当)を開発しているのは大手外食チェーン「すかいらーくホールディングス」だ。

開発の背景にあるのは、来年4月からの食品の“消費税率引き下げ”。

食料品は1%になる一方で、外食の店内飲食は10%に据え置かれる見通しで、店側は持ち帰り需要の拡大を見据え、テイクアウト商品を強化している。

すかいらーくHD 北義昭・常務:消費税減税を良い機会と捉えて、多様なニーズに応えられるメニュー開発を考えている。

私たち日本人にとって身近な存在の「お弁当」。厳しい経営の中、生き残りのための模索が続いている。

(関西テレビ「newsランナー」2026年9月28日放送)

テイクアウト需要の拡大を見据えて
テイクアウト需要の拡大を見据えて
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