台風26号の接近前から大雨に警戒です。
先週の台風で大きな被害を受けた千葉県でも、29日は雨が強まる時間がありました。
今も冠水が続く街では水位が上昇。
影響が深刻化しています。
日に日に明らかになっていく台風25号の被害の全容。
約50メートルにわたって発生した土砂崩れ。
さらに、住宅街の大規模冠水は長期化。
住民は、山の中を歩く“回り道”を余儀なくされていました。
堤防が決壊した印旛沼では異変が…。
田んぼが浸水した農家:
お米が全部泥をかぶった。その後に水が残っていたので、米から芽が出てきてしまった。
そして、関東へと迫る台風26号。
被災者は不安と疲弊の中での生活を余儀なくされていました。
浸水被害にあう住民:
早く復旧してほしい。当たり前の生活だったのが、(台風25号が直撃した)21日からガラッと変わったので。
新たな台風26号が列島に接近する中、千葉県では台風25号の直撃から1週間以上がたった今も生々しい爪痕が残されています。
約50メートルにわたって土砂崩れが発生したのは鋸南町。
大量の土砂が道路を寸断していたのです。
近隣住民:
ひどい…がく然としてる。
一方、住宅の裏山で土砂崩れが発生したのは茂原市。
裏山が大きくえぐられ、茶色くあらわになる山肌。
近くには大きな丸太が転がっています。
大量の土砂は雨水を含み、ドロドロの状態となっていました。
被害にあった住宅に住む女性は土砂崩れの恐怖を「すごい雨の中だから頭がパニックで何も考えることができない。丸太が落ちてきて…そこにいたら丸太の下敷きになっていたかも」と語りました。
間一髪で避難した住民の女性は、土砂崩れの発生後にも土砂が崩れるような「ドスン」という音を何度も聞いたといいます。
土砂崩れ被害にあった人:
雨が降ってくると怖い。なにか音がすると…お手洗いのドアの音でもビクッとする。そんな日々が続いている。夜はうなされるし…。
現在、女性は隣の家に避難して生活を送っています。
さらに、現在も住宅街で冠水が続く酒々井町では、住民に不安が広がっていました。
駅前の住宅街では10軒以上が浸水したままとなっています。
水位は今も上がり続け、水面にはシトシトと降る雨粒が落ちていました。
浸水被害にあう住民:
きのうは(水位が)3cmくらい低かった。ここ超えたら全部玄関に(水が)入る。今はその恐怖を感じている。自分の家がどんどん沈んでいく…。水が上がってくる姿を見届けている状態。悔しさが大きい。
水が家に浸入するのが時間の問題となっていました。
この男性の家は排水機能が止まり、食事もままならない生活を送っているといいます。
浸水被害にあう住民:
なるべく水を使わない、火を使わないような生活。最低限パンや飲み物、あと困るのはお風呂の問題なので、こういう水を使わないシャンプー。早く復旧してほしい。
被害が長期化する中で、この日は友人が食料を届けに来ていました。
あの日から大きく変わる被災者の生活。
普段、車で通り抜けている道路が冠水しているため、住民たちは山道を歩いて国道へと渡っているといいます。
すると、そこに1人の住民が現れ、「(Q. 歩いてどこまで?)佐倉市まで買い物。食料品と…なくなった調味料。(Q. 大変?)それは大変。(Q. 家は無事?)風前の灯。水が迫っている」と話しました。
山道は、駅へと出るのも普段の3倍ほどの時間がかかるといいます。
近隣住民:
やっぱり山道は(雨で)ぐちゃぐちゃになる。夜は結構真っ暗なので、動けるのは昼間だけ。
堤防が決壊した印旛沼では、台風26号が接近する前に仮の堤防を完成させるため、急ピッチで復旧工事が進められていました。
水没した田んぼでは異変が起きていました。
田んぼが浸水した農家:
堤防が氾濫して、お米が全部泥をかぶった。その後に水が残っていたので、お米から芽が出てきてしまった。だからもう収穫ができない。
富津市では土砂崩れで道路が寸断し、今も孤立状態にある集落がありました。
「山がそっくり下に落ちた、滑り落ちた感じ。もう想像を絶する大きさ」と話す男性は土砂が崩れる前に孤立した集落から避難してきたといいます。
孤立集落から避難した男性:
もう大災害ですね。77年生きてますけど初めて。こんな土砂崩れは初めて…。
関東に近づく台風26号は秋雨前線を刺激し、29日、列島の広い範囲で雨が強まっています。
台風から遠く離れた青森・五所川原市では、突風によるとみられる被害も発生しています。
街の至る所で目撃したのは、屋根のない家。
五所川原市では28日午後、突風とみられる風が吹き、住宅の屋根が吹き飛ばされる被害が相次ぎました。
2階の屋根が丸ごと飛ばされたという80代の男性は「これから冬来て雪が降るから大変」と話しました。
