20人近い男子小学生らにわいせつ行為などを繰り返したとして、不同意性交等などの罪に問われている元サッカーチーム監督の男の裁判が28日、福井地裁で行われました。
被害に遭った児童を鑑定した専門家が証人尋問に立ち、児童たちが被告の男に精神的に支配された状態だったことを証言しました。
不同意性交等などの罪に問われているのは、福井市内の元スポーツスクール経営者でサッカーチームの監督もしていた藤沢勝己被告(34)です。
起訴状によりますと、藤沢被告は2017年から2023年にかけて、当時7歳から12歳の男子小学生17人に対して、自宅や県内の研修施設などで複数回わいせつな行為をし、その様子をスマートフォンで動画に撮影して保存したとされています。
16回目となった28日の公判では証人尋問が行われ、捜査機関から被害児童らの鑑定を依頼された、犯罪心理学の専門家・追手門学院大学の櫻井鼓教授が出廷しました。
櫻井教授は、多くの児童が性被害に遭った要因について、マインドコントロールの一種で加害者がわいせつ目的を隠して被害者を手なづける「性的グルーミング」があったと指摘しました。
児童らが被害を受けた後も藤沢被告をかばうような言葉があったとし、サッカーチームの監督と選手という関係を利用して児童らを信じ込ませるようにコントロールしていたと分析しました。
また、被害児童の保護者は証人尋問で「許せないので、今後、私たちの前に現れてほしくない。一生刑務所にいてほしい」と憤りをあらわにしました。
一方の藤沢被告は、約2時間の公判の間、終始表情を変えずにじっと話を聞いていました。
次回の公判は12月3日で、被告人質問が行われます。
