お値段は日本の2.5倍
日本酒がイギリスでさらに浸透するためには、提供される場所や価格面にも課題がある。
日本のビールやウイスキーは人気が高く、一般的なパブでも目にする。一方、日本酒をメニューに載せる店は、まだ日本食レストランや高級店などが中心だ。
価格差も大きい。日本では6380円で販売されている720mlの四合瓶は、イギリスでは約1万6000円(79ポンド)。日本の2.5倍だ。
さらに日本食レストランや高級店では、銘柄によっては四合瓶が145~700ポンド(約3~14万円)で提供されている。「SAKE」が高級な酒として受け止められている側面も見えてくる。
日本酒は現在、農林水産省による輸出戦略の重点品目のひとつに位置づけられている。
各自治体によるトップセールスや、ロンドンで開催される「DRINK JAPAN」など認知拡大に向けた取り組みも続く。
実際、ロンドンで暮らしていてフルーティーで飲みやすいSAKEを楽しむ客は着実に増えていると感じる。間違いなく日本酒は、特別な「日本の酒」から、料理と一緒に気軽に楽しむ一杯へと、選択肢が広がりつつある。
【執筆:FNNロンドン支局 中島佑馬】

