中国当局が、軍や警察などに関わる重要なデータがアメリカに流れた可能性があるとして、中国のAI=人工知能開発企業「ディープシーク」と「ムーンショットAI」を調査していると、アメリカのネットメディアが報じました。
アメリカのテクノロジー専門メディア「ジ・インフォメーション」は22日、中国のネット規制当局が、中国のAI企業7社から事情を聴いたあと、ディープシークとムーンショットAIの2社に調査対象を絞ったと報じました。
当局者は両社のオフィスを訪れ、経営幹部や従業員から事情を聴いたということです。
調査のきっかけとなったのは、生成AI「クロード」を開発するアメリカの「アンソロピック」が、10日に公表した報告書です。
報告書は、中国のAI企業7社が「クロード」を無断で利用し、その回答などを自社のAIの学習に使っていたと指摘しました。
アンソロピックによりますと、ムーンショットAIが利用者に知らせず「クロード」へ転送したデータには、数百台の監視カメラの映像が含まれ、人民解放軍の施設など、外に設置されたものもあったということです。
また、ディープシークでも、中国の警察向けの事件管理システムを開発していた技術者の依頼内容が、「クロード」に転送されたとしています。
調査は続いていて、両社への処分はまだ決まっていません。
