島根県が所有する浮世絵師「葛飾北斎」のコレクションのうち、40代から60代にかけて描かれた作品を紹介する展覧会が益田市のグラントワで開かれています。
益田市のグラントワで開かれている企画展「永田コレクション」の全貌公開<二章>。
津和野町出身で「葛飾北斎」の研究家として知られる永田生慈さんから県に寄贈された「永田コレクション」のうち、「葛飾北斎」、「戴斗」の画号を名乗った40代から60代にかけての作品約520点が紹介されています。
「葛飾北斎」と名乗った40代の頃の作品では、この頃人気だった「読本」、長編小説の「挿絵」を精力的に描きました。
この世界でヒット作に恵まれた北斎は声名を高め、浮世絵界に確固たる地位を築きました。
50代に入ると北斎は「戴斗」と名を変え、弟子や絵を描きたい人に向けた絵の手本を集めた「絵手本」の刊行に力を入れるようになり、集大成ともいえる「北斎漫画」をまとめました。
人のしぐさや表情のほか、植物や動物など森羅万象が描かれたデッサンの数々は現代人にも楽しさを感じさせます。
このほか「北斎漫画」を擦るための板木など貴重な資料も展示されています。
石見美術館・川西由美専門学芸員:
北斎が人気を得たきっかけは本だった。北斎のおもしろい絵が描かれた本がたくさん並びます。そちらをじっくり、ご堪能いただきたい。
この企画展は益田市のグラントワで途中、作品を入れ替え、11月9日まで開かれています。
