まん丸の目にニッコリ笑顔のくちばし。
JR東日本のICカード「Suica」のイメージキャラクターとして長年親しまれてきた『Suicaのペンギン』が、来年3月に卒業を迎えることになりました。
今月、後任候補となる3つのキャラクターが発表され、話題を呼んでいます。
後任キャラクターは一般投票で決定する予定で、ことし11月に結果が発表されます。
一方、専門家は「これはリスキーですよね。デメリットの方が大きい」と指摘。
いったい何がリスキーで、デメリットになるのか!?専門家が解説しました。
■後任候補は「リス・ウサギ・架空の動物」
後任候補となっているのは3つのキャラクターです。
1候補目は、”リス”をモチーフにしたオレンジ色のキャラクターで、背中のラインで鉄道をイメージしているとされています。
2候補目は、紫色の”ウサギ”で、「周囲の声に耳を傾けて、未来をウサギのように飛び進む」という意味合いが込められているということです。
3候補目は、”架空の動物”で、ポシェットの中にモグラを連れているという設定です。
「土の中しかまだ見たことがないモグラに、電車に乗っていろいろなところを見せてあげたい」というストーリーが付けられています。
■キャラクター変更の裏側には企業の方針転換も
「Suicaのペンギン」は2001年のSuicaサービス開始とともに誕生しました。
では今回、なぜキャラクターを変えるのか。
JR東日本としては、Suicaをこれまでの「移動と少額決済のためのデバイス」から「生活のデバイス」へと進化させる方針を持っており、それに伴ってキャラクターも一新する考えだということです。
■「キャラロス」になる可能性を専門家は指摘
Suicaペンギンについて、街の人からは「あまり意識したことなかったが、変わると思うとめっちゃ寂しい」「変わると聞いて、スイカペンギンの愛着がさらにまた湧いてきた」という声がありました。
今回のSuicaキャラクター変更でどのようなことが起こるのか。
キャラクター戦略アドバイザー・ろばと でにろう氏は、変更後しばらくの間は「キャラロス」になる可能性が高いと話します。
【ろばと でにろう氏】「リスキーですね。メリットかデメリットかというとデメリットの方が大きい。特にSuicaのペンギンは認知度が高いので」
企業にとってキャラクター交代は最大の賭けとも言えそうです。
■新キャラクターで“賭けに勝った”例も
キャラクター変更で“賭けに勝った”一例として、ろばと氏は「ベビースターラーメン」をあげました。
10年前までは「ベイちゃん」でしたが、現在は「ホシオくん」が公式キャラクターを務めています。
【ろばと でにろう氏】「実際変える時もネット上ではざわついたけど、いまとなってはそれで落ち着いているし、むしろ認知されてきている」
また、大阪・関西万博のシンボル『ミャクミャク』は当初、賛否の「否」の声が強かったものの、結果的に大人気のキャラクターになったことから、新キャラクターが最終的にどのような評価を得るかは、発表後の展開次第とも言えそうです。
【ろばと でにろう氏】「Suicaのペンギンに変わるキャラクターもJR東日本を利用している近郊中心に露出度が上がるはずなので、そういう意味では数か月~数年後にはなじんていると思う」
■イマドキの人気キャラクターには『ストーリー性』がある?
続けて、ろばと氏は「見た目だけじゃなくて、『実はこんなところあるんだよ』というストーリーがあると、共感がしやすく感情移入もしやすい」と解説しました。
最近の人気キャラクターには『ストーリー性』が必要で、そのストーリー性こそが支持を集める鍵だということです。
この観点から、後任キャラクター3候補目の”架空の動物”について、「ポシェットの中のモグラという設定が『切ない』」と受け止められ、SNS上で話題になっているといいます。
後任キャラクターの投票は来週23日までとなっています。
(関西テレビ放送「旬感LIVE とれたてっ!」2026年9月16日放送)
