ポーランド国境に近いウクライナ西部で13日、旅客列車がロシア軍のドローン攻撃を受けました。
攻撃直前まで近くに停車していた列車に乗っていた神戸学院大学の岡部芳彦教授が、当時の状況を語りました。
ウクライナ鉄道によりますと、ウクライナとポーランドを結ぶ旅客列車が13日、国境から約2キロの地点で攻撃を受けました。
けが人はいませんでしたが、その直前まで現場近くにはイギリスのボリス・ジョンソン元首相ら外国の要人を乗せた特別列車が停車していて、岡部教授も乗っていました。
岡部教授は、キーウで開かれた国際会議「ヤルタ欧州戦略会議」からの帰りでした。
岡部教授は、列車の中では異変を感じず、ポーランドの駅で列車を降りた後で攻撃を知ったといいます。
岡部教授:
怖いなと思った。まさか自分たちの路線が攻撃されるとは。
岡部教授によりますと、この路線は外国の要人も利用する重要なルートで、侵攻当初を除けば、攻撃を受けることはほとんどなかったといいます。
ウクライナ鉄道は、直前まで停車していた特別列車が標的だった可能性があるとしています。
岡部教授は、ロシア側の狙いは「つかみかねる」としながらも、首都キーウや軍事目標がある東部と異なり、西部への攻撃は戦況への影響が限られる一方で、隣国への誤射リスクが高いためこれまでロシア側は避けてきたとの見方を示します。
岡部教授:
そのリスクを取ってでも、ウクライナ全土を攻撃することを始めたのだなと感じた。
岡部教授が参加した「ヤルタ欧州戦略会議」では、戦争終結に向けた外交も議論されました。
会議にはアメリカのトランプ大統領の娘婿、クシュナー氏も参加し、クシュナー氏は、ウクライナ側がロシア側が示したラインまで撤退すれば、残る合意内容は準備できていると説明したといいます。
岡部教授はクシュナー氏に、戦争を終わらせたいという意思を感じた一方、その進め方には疑問を持ったと話します。
岡部教授:
平和のためだったら、ウクライナは領土を譲ってくれ、ロシアの条件を飲んでくれというように聞こえた。ただ、それがウクライナにとっていいかどうかは別問題。
岡部教授はアメリカの中間選挙後にウクライナ、ロシア、アメリカによる3者協議に向けた動きが進むのではないかとの見方を示します。
岡部教授:
交渉のポイントがない中、3者協議に持ち込めるだけでも、大きな進展ではないか。
攻撃の応酬が続く中、和平への糸口は見えてくるのか。
今後の協議の行方が注目されます。
